大手志望だけど受からない。。。そんな時に見直すべき5つのこと

近年の就活生はひと昔前よりも大手志望という方が増加傾向にあります。基本的に大手企業は中小企業よりも難易度が高く、何社も落ちるという就活生も珍しくありません。

しかし、就活は落ちるためにやっているものではありませんから、何かしらの対策を考える必要があります。大手企業に受かるためにはどうすればよいのか?今のままの就活でダメならどうすればよいのか?

今回は、大手志望で落ち続けている人が見直すべきポイントなどをまとめましたのでご紹介します。


【就活】大手に受からない原因とは?

就活において大手志望の方が受からない原因はさまざまですが、大手ならではの理由として「競争が激しい」というのが挙げられます。実は大手企業の採用基準は、他の企業と比較しても特別高いというわけではありません。

しかし、大手企業というのは全国的に知名度があり、給与や福利厚生なども安定傾向にあるため、応募者の絶対数が多いという特徴があります。

応募者数が多ければ、その分選考に落ちてしまう就活生の数も多くなりますので、どうしても大手は受かりにくい、落ちやすいというイメージがついてしまっているのです。

近年は求人倍率が年々上昇傾向にあり、就活生にとっては有利ともいえる状況といわれています。しかし、これは半分は正解であり、半分は不正解です。

求人倍率が上昇しているのは中小企業のみであり、2019卒の300人未満企業の有効倍率は9.91倍(前年6.45倍)、一方従業員5,000人以上を抱える大企業では求人倍率が0.37倍(前年0.39倍)となっています。

最近の就活市場は「売り手市場」という声も多数聞かれてきますが、上記のデータからもわかるように大手企業に限っていえば決して就活生有利といえる状況ではありません。

大手に受かる人の特徴とは?

大手に受かる人の特徴とは?

大手に落ちる就活生が圧倒的に多い中で、1人で複数の大手企業の内定をもらう学生もいます。もちろんこのようなタイプの就活生は圧倒的に少ないですが、一部の就活生によって大手企業の内定が独占されているという事実を知っておく必要もあるでしょう。

では、具体的に大手企業の内定をもらいやすい就活生とはどのようなタイプなのでしょうか?ここでは大手企業に受かりやすい人の特徴を2つまとめましたので解説します。

もともと持っているスペックが高い

大企業も欲しがる人材の定番といえば、ハイスペックな就活生です。最もわかりやすいところでいえば東大、京大などの一流大学出身者というのが挙げられます。

また、出身大学以外にも学生時代に身に付けた語学力、コミュニケーション能力がずば抜けているといった人材も大手を含めた多くの企業が欲しがります。

この他、ハイスペックな就活生の場合は、基本的な就活対策もしっかりとできていることが多いため、その他の就活生と比較すると大手の内定をもらえる確率が高いといえるでしょう。

ただしこのようなハイスペックな学生たちの就活は多くの人にとって参考にならないことが多いです。なぜなら企業側も学歴やスキルを確認した時点で、内定候補者として見ることが多いからです。

もちろんハイスペックな人材だからといって100%内定をもらえるわけではありません。しかし、他の標準的なスペックを持つその他多くの就活生と比較すると、ES提出時点などで有利になりやすいのは事実であるため、就活のアドバイスなども現実的な意見を聞ける機会は少ないです。

人並み外れた行動力がある

多くの就活生にとって参考になるのが、こちらの行動力です。大手企業の内定を複数もらう方というのは、人並み外れた行動力があります。

具体的には企業との面接の機会を増やす、多くの企業にESを提出する、わからないことがあれば積極的に質問するなどが挙げられます。1人、1人の捉え方は異なりますが、就活は最終的に「質より量」を意識することが大切という意見もよく聞かれます。

つまり量(面接など)を増やしていけば、自ずと就活の全体的な雰囲気がわかったり、面接を通過するコツなどがつかめたりするということです。人は慣れない環境では自分の力を100%発揮するのは難しいですが、経験を積むことで徐々に頭も体も慣れてきます。

また、量を積み重ねることで「○○を意識すればプラス査定になりそう」「○○が欠けていたら失敗をする」という成否の基準も自分の中で形成されるようになります。

成否の基準がわかったらあとは成功するポイントのみを意識して就活を行えばよいだけですので自然と内定率も上がりやすくなります。

この他、特別なスペックを持たない就活生は行動力の他にも人間関係形成に必要な社交性なども備えていると面接官に良い印象を与えやすいです。

大手の企業に受からないときに見直すべき5つのポイント

大手の企業に受からないときに見直すべき5つのポイント

ここからは大手企業の面接に落ちて悩んでいる方向けの見直しポイントを5つ解説します。今回のポイントを意識しておけば100%大手企業に受かるというわけではありませんが、改善前と比較すると確かな手応えも得られやすいため参考にしてください。

自分の能力を再チェックする

大手企業の面接連敗中の方は、今一度自分の能力を再確認してみましょう。これはいわゆる就活で重要度が高い自己分析の作業に該当しますが、「自分には何ができるのか?」「逆に何ができないのか?」といった点を把握できれば、企業からの質問にも適切な回答を返すことができます。

明確な回答を返すことができれば、企業側も採用すべきか否かの判断がつきやすいため、自身の能力と企業が求めている能力が合致していた場合は採用率が高くなりやすいです。

なお、自己分析を行うときは自分の経験したことだけではなく、その経験に至った経緯や考え方なども整理しておくとよいでしょう。

企業ごとの準備を怠らない

自己分析と同様に就活で必要になる準備が企業分析です。企業研究とは、自分が応募したい企業や興味がある企業について調べ、理解を深めていくプロセスのことを指します。

企業研究で得た情報によって「本当にこの企業は自分に合うのか?」といった疑問を解決することも可能です。

また、面接では企業側から自社についての質問もされますので、その企業の理念や事業内容に適した回答を用意しておく必要があります。

このようなケースでも事前にその企業に関する情報を把握していれば、企業への熱意(志望動機)などもプラスの印象を与える回答を返すことが可能です。

そして大手志望で落ち続けている就活生が覚えておきたいのは、企業分析は1社ごとの準備を怠ってはいけないということです。一口に大手企業といっても会社の方針や理念などは1社、1社異なります。

そのため、志望動機などを質問をされた際に、その企業の方針などに合致した回答を述べると好感度は上昇しやすいです。志望動機がすべて同じだと、企業によっては「うちと合わなそうだけど大丈夫なのかな?」といった印象を持たれてしまいます。

このような理由から企業について調べるときは事業内容や規模だけではなく、会社の方針や求めている人材などに関してもリサーチしておくようにしましょう。

1社、1社リサーチしていくのは大変という方は、多くの企業が集まる合同企業説明会に参加するのもおすすめです。

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OB・OG訪問で生きた情報を得る

実際にその企業で働いている社会人の先輩から就活に役立つ情報を聞けるのがOB、OG訪問です。企業説明会などは企業にとって自社アピールの場にしか過ぎませんから、デメリットなどの面に触れにくいという特徴があります。

しかしOB、OG訪問では企業説明会などよりも一歩踏み込んだ生の情報を聞けるため、よりその企業について詳しく知ることができます。

また、話をしてくれたOB、OGの人柄から社風などもある程度把握できますので、入社してからのミスマッチを防ぎやすいという利点もあるでしょう。

過去さまざまな企業や団体が行ってきた調査によると、OBやOGを訪問したことがある就活生は約10%~20%ということがわかっています。

OBやOG訪問は企業の公式サイトだけではわからない情報を聞ける機会ですので、大手志望の方は内定率アップのためにも実践しておきましょう。ただしOB、OG訪問の際は、以下のような準備を忘れないようにしてください。

  • 業界や企業分析はしっかりと行っておく
  • 質問リストを作成しておく
  • スーツで訪問する

OB、OG訪問は面接時よりも緊張感が和らぎますが、あくまでも就活の一環ですので、相手側から服装に関する指定がないときはスーツが最も無難です。

また、訪問前には事前に業界や企業に関する基礎知識を勉強しておくことも忘れないでください。まったく勉強していない状態で訪問しても先輩のアドバイスが理解できないこともありますし、逆にこちらからも浅い質問しかできなくなります。

これでは貴重な生きた情報も聞く意味がないため、ある程度の基礎知識は頭に入れて臨むようにしましょう。

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採用されやすい大手企業の情報を調べる

大手企業志望で就活が上手くいかない方は、少しでも内定が出やすい大手をリサーチするのもおすすめです。では具体的にどのような企業が採用されやすいのか?最も簡単に判断できるポイントは採用数です。

一口に大企業といっても数十人しか採用しない企業もあれば、数百人規模の採用を予定している企業もあります。採用数が多ければその分内定率も高まりやすいため、これらの企業に応募するのは有効でしょう。

ただし採用数が多くても応募してくる就活生のレベルは高いですから、決して油断することはできません。

また、この他にも知名度が高い大手が名を連ねるBtoC企業ではなく、注目度が低めのBtoB企業に目を向けてみるのもよいでしょう。

BtoB企業は顧客が一般消費者ではなく企業です。主にものづくり系の企業が中心となるため、技術職の採用数が多いという特徴があります。

また、文系の職種に関しては採用数は少ないですが、その分入社が確定すれば、早い時期から大きなプロジェクトに携われる可能性は高いです。BtoB企業はBtoC企業と比較すると応募者も少ないため、大手企業といえどもチャンスは十分にあります。

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就活・面接の基本を再確認する

大手企業に受かりやすい環境を整えたら、最後にもう一度就活や面接の基本をおさらいしておきましょう。就活において注意しておきたい点は、ちょっとした気の緩みです。何社もの面接を受けていると、次第に面接時の基礎などがおろそかになることもあります。

そうすると面接官が抱く印象もマイナスになりやすいため、落ちる可能性も高くなります。基本的なことですが、スーツの糸のほつれやシャツのシミ、シワのチェックも入念に行っておくようにしましょう。

特に短期間のうちに面接が続く場合は、着用する衣類も汚れやすいですので、注意が必要です。

また、面接に落ち続けていると精神的なダメージから気付かぬうちに声が小さくなるというケースもあります。声が小さいと相手に頼りない印象を与えてしまいますので、はっきりと相手に伝わるような声量で面接に臨むようにしましょう。

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まとめ

まとめ

就活で大手企業を志望する方は非常に多く、競争が激しい世界です。ですから特別なスペックを持たない方は、落ちるのが当たり前という覚悟も持っておかなければなりません。

しかし、就活は落ちるために行うものではありませんから、少しでも内定率がアップするような対策を施すことが大切です。

一口に大手企業といっても各社で方針などは異なるため、事前の企業分析やOB、OG訪問などでしっかりと特徴をつかんでおくようにしましょう。大手志望の就活生の方はぜひ参考にしてください。

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