大学3年生の今が大事⁈大学3年生がインターンシップに参加するべき理由

よく話題になっているインターンシップという制度。

そのシステムや目的から、大学3年生の間に参加するべきと考えられています。

ではなぜなのでしょうか。

今回は、インターンシップのシステムや目的、参加することのメリットなどを確認しながら、なぜ大学3年生の間に参加するべきなのか考えましょう。

インターンシップとは

具体的に、インターンシップとはどのような制度なのでしょうか。

インターンシップとは、学生に仕事を体験できる機会を与える制度です。

インターンシップに参加する学生は、企業へ行き、一定期間職場体験をします。

実際にどれぐらいの間参加するかは企業によってそれぞれです。

欧米ではもう既に広まっている制度で、大学生の大半が利用しています。

日本でも、医師の養成であったり、技術職の実習として取り入れられています。

そして近年では、文系大学生にも広まっている制度です。

インターンシップは、あくまで「職場を体験する場を与える」という制度なので、アルバイトと異なりほとんどの場合給料は発生しません。

インターンシップの種類とその内容

インターンシップは、その期間によって短期と長期に分けることが出来ます。

短期インターンシップは、短くても1日、長いものだと1~2週間ほどになります。

一方長期インターンシップは、少なくとも一ヶ月以上は継続されます。

現在の日本で主流なのは短期インターンシップです。

短期と長期とでは、それぞれプログラムの内容も異なります。

短期のものの場合、企業や業界についての説明、社員との交流会、学生同士のグループディスカッションやグループワークなどが行われます。

また、短期では実際に働くわけではないので、ほとんどの場合給料は発生しません。

一方長期インターンシップでは、実際に働くことが多いです。

長期のものに参加した場合、マーケティングや営業、エンジニアとしての仕事など、それぞれの企業の実際の仕事に携わることになります。

実際に働くということもあり、給料の発生するインターンシップが多いです。

それぞれの特徴から、同じインターンシップというものでありながら、学べるものが大きく変わります。

短期インターンシップの場合だと、企業説明や社員との交流がメインなことから、企業研究、業界研究を学ぶことに向いています。

しかし、掘り下げて見ることが出来るわけではないので、自分の将来に対しての考えを深めることや、自己分析などには向いていません。

一方長期インターンシップの場合、掘り下げて一つの企業で仕事を体験するため、その企業、業界と自分が合っているのかや、将来の自分がそこで働けるのかどうかなどを考えることができます。

しかし、さまざまな業界を知り、視野を広げるということには不向きでしょう。

インターンシップの参加時期

実際にインターンに参加した学生は、いつごろに参加したのでしょうか。

リクルートキャリア就職みらい研究所が2017年卒の大学4年生・大学院2年生を対象に行った調査によると、43.7%がインターンシップに参加し、そのうち42.6%は大学3年生の7~9月に初めて参加したようです。

この調査結果からも分かるように、大学3年生のときに参加している人が多いようです。

その理由は、インターンシップの目的にあります。詳しくは、インターンシップの目的の項で扱います。

インターンシップの開催時期

インターンシップに初めて参加するのは、大学3年生の夏休みの間がもっとも多いですが、企業が実際にインターンシップを開催しているのはいつなのでしょうか。

とあるアンケート結果によると、企業がインターンシップを実施する時期は、8月(27.0%)、7月(24.3%)、6月(18.0%)、3月(17.7%)と9月(17.7%)となり、学校の長期休暇の間に実施されることが多いようです。

長期休暇の間に行われることが多いですが、そのほかの時期に開催している企業も少なくありません。

そのため、長期休暇の間にインターンシップにいけなくても心配することはないでしょう。

また、実施時期によってインターンシップの内容が変わるというアンケートへの回答もありました。

具体的な違いとしては、「プログラム内容」はもちろん、「実施期間」「受け入れ人数」なども異なるようです。

インターンシップの目的

インターンシップの大きな目的としては「職場を体験する」というものになりますが、他にはどのような目的があるのでしょうか。

まず学生側の目的の一つには、「視野を広げる」ということが挙げられます。

インターンシップに参加することで、参加先の企業の今まで見えてこなかったポイントを見ることが出来ます。

また、参加先では普段会うことのない人たちと会うことが出来ます。

普通の学生生活では、同じ学校、学部の人や同じ趣味を持つ人と関わる機会が必然的に増え、それ以外の人とはあまり関わらなくなることが多いでしょう。

しかし、インターンシップに参加することで全く違う学校の人達と出会うことが出来ます。

また、インターンシップ先の企業の社員とも交流することが出来ます。

そうすることで、異なる価値観や考え方に触れ、現在の視野を広げることが出来ます。

また、もう一つの目的として、「社会に触れることで、自分を見つめなおす」というものが挙げられます。

インターンシップの参加先で実際に仕事を体験し、自分が何を面白いと感じるのか、何をやりがいとして感じるのか、何が向いているのかなどを考え直すことが出来ます。

インターンシップには、仕事を体験するという目的だけでなく、自分の内面を改めて捉えなおす、という目的もあります。

しかし、こういったことをするには、少なからず時間が掛かります。いざ就職活動が本格化してからでは難しいということもあり、大学3年生の間に参加することを選ぶ学生が多いようです。

インターンシップに参加することのメリット

インターンシップに参加することで得られるメリットは何があるのでしょうか。

もっとも大きなメリットは、「普段働くことの出来ないようなところで働くことが出来る」、という点です。

仕事を体験する、という側面だけを考えるのであればアルバイトでもいいかもしれません。

しかし、インターンシップの参加先は、アルバイトでは働けないようなところが多くあります。

また、そういった身近ではないところで働けることによって「いままで見えてこなかった仕事の内容」を見ることもできます。

OB 、OG訪問などで、そういった話を聞くことはできますが、実際に体験してみなければ分からないことの方が多いでしょう。

インターンシップに参加することで、そういった見えてこないような仕事の側面も見ることが出来ます。

この二つのような、「未体験」のことを体験し、知ることが出来るというメリット以外にも、「企業側に覚えてもらうことが出来る」というメリットもあります。

複数回インターンシップを開催する企業はとても多いです。そのインターンシップに、一度だけではなく、何度も参加することで、企業の社員に覚えてもらえることがあります。

採用に直結するわけではありませんが、こういったつながりを作れるというのも大きなメリットでしょう。

インターンシップの体験談

実際にインターンシップに参加した人は、どのように感じているのでしょうか。

まず多かった感想として、「実際に企業に入るまでには知らなかった部署、役割を知ることができた」というものが挙げられます。

アパレル業界などの販売員が商品を売るという業界では、お客様と直接関わりのある役割が目立ちます。

しかし、その裏側には、その販売員を支える部署や役割があります。

こういった表には出ない部署も、インターンシップに参加することで、体験することができます。

そのほかには、「華やかな仕事の裏側の厳しさを知ることが出来た」という感想もあります。

ホテル、ブライダルや旅行などの業界は、外側から見るととても華やかな世界に見えます。

しかし、その裏側では、体力勝負なところがあったり、時間に追われるような側面があったりなど、厳しい部分もあり、そういったところを見ることが出来るようです。

また、そういった厳しさがありながらも華やかさを見せるというところにプロ意識を感じた、という体験談もあります。

こういった、「身近な、あるいは知っている業界の裏側を見た」という体験談の他にも、「参加してみて興味のなかった業界に興味が沸いた」というものもあります。

インターンシップの進め方

では具体的にどのようにインターンシップを進めるべきなのでしょうか。

まずはじめに、どのような企業でもいいのでインターンシップに一回参加してみましょう。

興味があるところはもちろん、名前だけは知っているという企業、インターンシップの内容が気になる企業など、自由に選んでみましょう。

しかし、少なくともインターンシップの期間など、自分の都合と合うものを選ぶことが大事です。

一つインターンシップに参加したら、それだけで満足するのではなく、そのほかの企業のインターンシップにも参加してみましょう。

同じ業界の企業はもちろん、全く異なる企業のインターンシップに参加するのも大事です。異なる業界のインターンシップに参加することで、視野を広げることが出来ます。

また、時間のある時期なら、参加した企業と逆の特徴を持った企業のインターンシップに参加するべきでしょう。

「興味のある企業」に参加したなら、「興味のない企業」へ、「大企業」のインターンシップに参加したなら、その後は「中小企業」にも参加してみるといいです。

全く真逆の企業が開くインターンシップに参加することで、異なる二つの視点を持つことが出来ます。

インターンシップの「視野を広げる」という目的を満たすには、さまざまな企業のインターンシップに参加することが大事です。

大学生3年生の間にインターンシップは参加するべき

インターンシップには、職場体験という目的だけでなく、さまざまな企業で仕事を体験し、視野を広げるという目的もあります。

また、そういった経験を通して、何が自分に向いているのかなどが分かってくるでしょう。

しかし、こういった目的を満たすには、どうしても時間が掛かってしまいます。

就職活動が本格的になる大学4年生の間にこういった目的を満たすのは難しいでしょう。

そのため、まとまった時間を作ることの出来る大学3年生の間に、さまざまなインターンシップに参加してみましょう。

 

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