インターンシップに受かる自己PRの書き方!

就活生の中には、希望をすれば受け入れ先企業の中から好きな企業で職場体験ができると思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし実際はインターンシップもエントリーシートの提出で受からなければならないのです。

どう書けばいいか分からない新卒者たちのために、インターンシップに受かる自己PRの書き方を紹介します。

いきなり文章を書こうとしない

「よし、書くぞ!」と目の前にエントリーシートとペンを用意しても、いきなりスムーズに文章を書ける人ばかりではありません。

インターンシップに受かるかどうかが、この自己PRにかかっていると思うと、目の前の一枚の紙にすらプレッシャーを感じてしまう場合もあります。

そんな状態で書こうと思っても、最初の一文目からつまずいてしまうのでしょう。

エントリーシートの自己PRは、自分の魅力を最大限に引き出した上で、文章によって相手に伝わりやすくすることが大切です。

だからこそ文章の構成はとても重要なのです。いきなり文章を書く人は、構成がまだ出来上がっていないうちから書いてしまい、最終的に文章がまとまらないという可能性があります。

伝わりやすい文章にするためにも、書きたい内容を整理することから始めましょう。

まずは自分にどんな長所があるのかを自己分析してみます。どんなことでも良いので、箇条書きに書き出してみましょう。

自分で自覚している長所だけではなく、周りの人間が見て長所だと思うところに自分が気づいていない可能性もあるので、一度家族や友人に自分の良さをリサーチしてみるのも1つの手段です。

たくさんあればあるほど自分のどんな魅力をアピールするのかという選択肢が広がるので、できるだけ多く見つけられるようにしてみましょう。

長々と前置きを書かない!まずは結論から書こう

一文目から結論を書くと、その後の文章につなげにくいと感じる人もいるでしょう。

特に数学的な考え方を得意とする人は、計算式などのプロセスによって結論を導き出すので、より違和感を覚えてしまう可能性があります。

しかしエントリーシートの自己PRで最初に結論を書くのには、ビジネスという場面において非常に重要なのです。

ビジネスでは、基本的に前置きよりも結論の方を重視します。

なぜそのような結論に至ったのかという前置きを長々と話していると、聞いている側からすれば「結局何が言いたいのかが分からない」ということになってしまうからです。

例えば何らかのトラブルがあったという報告の場合、まずはその原因を解明することよりも、早急に対処して現状を丸く収めることを優先させます。

その中でトラブルの経緯を説明したり、原因を明らかにすることで、次に同じミスをしないようにという話の流れとなるのです。

エントリーシートにおいても同様で、長々と前置きを書いていると、読む側は結論に至るまでに時間がかかってしまいます。

それではどんなに魅力的な長所があったとしても、文章によって伝わりにくくなってしまう可能性があります。

だからこそ最初に結論を書いてしまい、読み手の興味をひくことが大切なのです。

具体的なエピソードと長所を紐づける

例えば、初めて会った人が「人に優しくできるところが長所です」と言っても、実際に優しくされた経験がない人からすれば信憑性を感じられません。

だからこそ重要となるのが、長所に関連したエピソードなのです。

どんな場面で、どんな人に優しくしたと言えるのか、その長所に信憑性が持てるような内容を紐づけることによって、読み手も納得できるようになるのです。

紐づけるエピソードは1つでも良いのですが、できるだけ複数書いておいた方が、選考を有利に進められます。

前述した例でいうと、1回人に優しくしたエピソードを書くよりも、今まで何回も人に優しくしてきたエピソードがあるからこそ長所として挙げられるとアピールした方が、見る側としても信憑性が増すからです。

この他にも学生時代の部活動による実績や、アルバイトによる経験などから具体的な数字を出してアピールするのも有効的です。

例えば、努力家だという長所に紐づけて、部活動で全国大会に行ったという実績を出したり、人と話すのが得意だという長所に紐づけて、販売業のアルバイトで売り上げを全体の10%アップさせたなど、こういった目に見える結果は信憑性を高めます。

インターン先にはどの長所をアピールする?

長所とエピソードを紐づけたものがたくさんあると、どれをエントリーシートの自己PRに使おうか悩む人もいるでしょう。

自分が自信を持ってアピールできるものを選んでも良いのですが、インターンシップに受かることを目指して選ぶのであれば、企業に関連させてアピールできるものを選ぶ方が賢明です。

中途採用とは違い、新卒者の就活では数多くのライバルが集まります。

大きな企業であれば何十人や何百人という学生がエントリーをするでしょう。

新卒者は基本的に職歴がないので、スキルや経験では選べません。

では多くの学生たちの中から企業はどのように内定者を選んでいるのでしょうか?

それは「企業に採用するメリットがあるかどうか」です。

アピールしている内容が企業の方針や業務内容に合っているかどうか、採用することで今後メリットを生み出してくれることが期待できるかどうかで学生たちを見ています。

例えば、人柄重視の企業であれば、高学歴でコミュニケーション能力に自信がない学生よりも、学歴はそれほど高くはないけれどコミュニケーション能力に長けているという学生の方が魅力的に見られます。

このように企業に合わせたアピールを新卒者が自ら考えて自己PRにつなげる必要があります。

そのためエントリーシートの自己PRには、できるだけ企業に関連させられるような内容を選びましょう。

長所は決まった!次はそれをどう活かす?

どの長所を自己PRにするかが決まったら、それを具体的に企業に結び付けていきます。

例えば、販売業の仕事を希望するとします。

コミュニケーション能力に自信があるという長所で、いろんな人脈を持っていることから全国各地に友達がいるというようなエピソードを用意したら、その内容を今度は企業にどう活かせるかを考えます。

商品を売るということだけではなく、顧客満足度も意識した接客ができるというアピールでも良いですし、さらに人脈を築いていくことで販売数を上げるチャンスを作っていくというアピールでも良いでしょう。

どちらも企業にとっては大きなメリットに感じられますし、戦力として育てていくだけの価値があるとも捉えられます。

自分の魅力を企業内でどう活かすのか、そのビジョンを具体的に伝えることで、周りのライバルたちと差別化できるようになるのです。

感想文にならないようにしよう!

「私の長所は責任感があるところだと思います」や「企業のために頑張りたいと思います」というような言い回しは、感想文でしかありません。

自己PRは感想を述べるものではありませんし、自分の魅力を伝えた上で意志も伝えていく必要があります。

だからこそ言い回しはできるだけ言い切る形の方が良いとされています。

先ほどの例で言えば「私の長所は責任感があるところです」や「企業のために頑張ります」というように、断言した言い方に変えます。

ビジネスシーンでも「納期に間に合うと思います」と言われると、曖昧さが感じられるでしょう。

しかし「納期に間に合わせます」と断言されると、曖昧さがないので安心して仕事が任せられます。

このように言い方一つで印象が大きく変わるのが言葉の難しさです。

インターンシップだけではなく、就活でも自分を積極的に売っていかなければならないので、曖昧な表現はせず、断言する言い方ではっきり意志を伝えていきましょう。

文章ができたら最終チェックが必要

自己分析を行って自分の長所を明確にし、その長所にエピソードを紐づけし、それをどう企業に活かしていくのかという流れができたら、文章の構成は出来上がったと言っても過言ではありません。

この構成のままに文章を書いていけば、何も構成を考えていないときよりもペンが進みやすいでしょう。

そして実際に書きあがったら、文章をしっかり読み返してチェックをします。

誤字脱字はもちろんのこと、言い回しが曖昧なものや感想文のようになっているところがないかどうか、同じ接続詞が続いていたり、文末表現が重なったりしていないかどうかなどもチェックします。

書いているうちは気づかなくても、読み返してみると違和感を覚えるところがある場合もあります。

ちょっとしたケアレスミスでも読み手に悪い印象を与えてしまう可能性があるので、しっかりチェックをしましょう。

目視でのチェックはもちろんのこと、より完成度を上げるためにWordの校閲チェックを利用するのも1つの手段です。

これによって誤字脱字などのケアレスミスは防ぎやすくなるでしょう。

他の人にも読んでもらおう

書き終えた自己PRを自分でチェックをし、何の問題もないからそのまま提出しようとする人もいるでしょう。

しかし自分で書いた文章を自分でチェックをするというのは、間違いを見逃してしまう可能性も高いのです。

例えば、誤字脱字があったとしても、自分が書いた内容は理解しているので、その先入観から間違いを見逃し、そのまま読み進めてしまう可能性があります。

また言い回しにおいても、違和感を覚えることなく読めてしまうでしょう。「校閲ツールを使ったから大丈夫」という人もいますが、基本的な間違いは見つけられても、その文章から新卒者の魅力が伝わるかどうかまでは判断してくれません。

しかし内容を一切知らない他人からすれば、読んでみたときに間違いに気づいたり、違和感があってスムーズに読めない部分が出てくる可能性があります。それが修正すべき場所となるのです。

自分で気づいた内容を修正することも大切ですし、他人が気づいた内容を修正することも大切です。

2つの目を通すことによって、より読みやすい文章が完成し、採用に一歩近づく自己PRが完成するのです。

1つ1つの段階をクリアさせていくことが大切

自分の長所をただ伝えるだけが自己PRではありません。

その内容に信憑性を持たせるにはどうしたらいいのか、企業に魅力的だと思ってもらうにはどうしたらいいのか、ということを考えながら文章にしていかなければならないのです。

いきなり文章を書き始めても、うまく文章がつながらず、まとまりのない内容になってしまう可能性があります。

まずはしっかり構成を考えることから始め、そこから徐々に内容を発展させていくという風に、段階を1つずつクリアさせていくことが大切です。

そうすることで内容がぶれることなく、まとまりのある文章が書きやすくなるので、企業にも魅力が伝わるような文章になるでしょう。

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