インターンシップは給料もらえるの?インターンシップの給料相場!
インターンシップって給料はもらえるのかな…?
あなたはこんな疑問を持ったことはありませんか?インターンシップでは実際に仕事する場合があるので、給料が発生してもよさそうな気がします。
しかし一般的なインターンシップのイメージは無給のものが多いでしょう。
今回は、インターンシップと給料の関係について解説します。
インターンシップとは
インターンシップは、学生が企業で実際に仕事を体験することを指します。
大学生の場合は、大学3年生の夏から冬にかけて行われることが多くなっています。
実際に企業に足を運んで企業が行っている事業の一部を体験できるのですから、インターンシップを行うことで仕事の具体的な手順や会社という組織そのものに触れることができます。
また、あなたが志望している企業のインターンシップに参加できた場合は、職場の生の雰囲気を体験することができます。
このようにインターンシップは就活をする上で大きな意義を持っており、毎年多くの大学生が参加します。
そして多くの大学生がインターンシップで得た経験をもとに、志望する業界・職種を決め、また自己PRや学生時代の経験を膨らませていきます。
企業の募集ページに書かれている文章だけを読んでいても、実際の職場の雰囲気や仕事の内容といったものはなかなか理解できません。
そういった点についてより深い理解を得るためにインターンシップは是非とも活用すべきイベントなのです。
インターンシップの内容と期間
一口にインターンシップといっても、そこで実際に何が行われるかは企業によって異なります。
そういった意味でインターンシップは企業の個性がよく反映されたイベントとなることも少なくありません。
代表的な内容としては、以下のようなものがあります。
- 企業説明会の延長のようなもの
- グループディスカッション
- ワークショップ
- 企業の施設見学
- 社員と行く日帰りツアー
- セミナー
- 電話対応
- 来客対応
- 営業資料の作成
- 営業同行
また、インターンシップの期間についても以下のように企業により大きく異なります。
インターンシップは大学3年生の夏から冬という忙しい時期に行われることが多いため、その期間も選ぶ際の大きなポイントとなるでしょう。
- 1日…55.8%
- 2~3日…17.6%
- 1週間前後…15.1%
- 2週間前後…7.7%
- 1か月程度…1.7%
- 1か月以上…2.0%
(出典:「2019年卒マイナビ大学生 広報活動開始前の活動調査」)
このようにインターンシップには内容・期間で企業ごとに大きな違いがあります。
1日で参加できるセミナーのような気軽なものから、1か月以上かけて行われる実務に即したものまで千差万別となっています。
ま、たこういった内容や期間の違いが、インターンシップに給料が発生するかどうかの基準にもなるのです。
有給インターンシップについて
ここでは給料が発生する有給インターンシップについて解説します。
大手就活サイト「マイナビ2020」で検索するとインターンシップに関する掲載は約8,800件あり、その中で給料ありのものは約350件です。
つまり有給インターンシップはインターンシップ全体の約4%程度なのです。
有給インターンシップというものがいかに少ないかがわかるでしょう。
このように非常に珍しい有給インターンシップには以下のような特徴があります。
- 期間が1週間から1か月以上と長い傾向がある
- インターンシップで行うのが実務であることが多い
- スタートアップ企業、ベンチャー企業により実施されることが多い
企業は結局のところ利益を得ることを目的としています。
そのため、インターン生に給料を支払う場合は、そのインターン生がインターンシップで行うことが直接的・間接的に企業の利益に繋がる行為であることが求められるのです。
つまり作業内容としては、電話・来客応対、営業同行、営業資料作りなど実際の社員が普段から行っていることが多くなります。
いわば臨時に社員を増員するような側面が有給インターンシップにはあるのです。
そうであるからこそ、インターン生に給料を支払うことができるのですね。
有給インターンシップの報酬相場
有給インターンシップの給料は多くの場合、時給で支払われます。
相場としては、時給1,000円前後がほとんどです。
つまり1日8時間×7日間のインターンシップの場合、得られる給料は56,000円程度となります。
得られる金額としてはアルバイトと変わりはないという印象でしょう。
しかし、中には成果報酬の形でインターンシップの給料を定めている企業もあります。
その場合、1つの成約ごとに1,000円から20,000円と報酬には大きく幅があります。
このように決して大きな金額が得られるわけではないとはいえ、実際に事業に触れることができ、そのうえでお給料までもらえるのですから有給インターンシップはあなたの目にとても魅力的に映るでしょう。
ただし前述したとおり有給インターンシップを実施しているのは一部の企業にとどまるのが現状です。
また以下で解説していくとおり、インターンシップは必ずしも給料を求めて参加すべきものではありません。
あなたにとって最も価値のあるインターンシップを選ぶためには、給料の有無にとらわれない視点が必要となります。
無給インターンシップについて
無給インターンシップは給料が発生しませんが、その分実務を伴わないものが多くなっています。
そして企業が募集しているインターンシップのほとんどがこの無給インターンシップです。
無給インターンシップには以下のような特徴があります。
- 期間が1日から数日と短い傾向がある
- 職場見学の性格が強い
- 社員との交流会の性格が強い
- 企業の経営理念、社風またはカルチャーを共有する場としての性格が強い
このように無給インターンシップは企業説明会から一歩踏み込んだ内容となることが多いです。
社員と就活生が実際に顔を合わせて親睦を深め、お互いに対する理解を深める場となります。
有給インターンが実務的な内容となるのに対して、実務の制約を受けない無給インターンは施設見学があれば、日帰り旅行があるなどバラエティに富んだ内容となることも少なくありません。
気軽に社員と交流・職場見学ができる無給インターンシップは期間が短いことからも参加しやすく、ひと夏にいくつものインターンシップを経験することもできます。
あなたがインターンシップで得られるもの
ここまでインターンシップには給料を得られるものもあるが、無給のもが圧倒的に多いことを紹介してきました。
また、有給と無給ではそれぞれインターンシップで行われる内容が違う特徴を持つことも理解できたでしょうか。
それをふまえて、ここではあなたがインターンシップで得られるものについて解説します。
給料の有無に気を取られてしまうと、インターンシップの本来の目的が得られなくなってしまう恐れがあります。
インターンシップは主に以下の目的で行われます。
- 会社という組織を肌で理解する
- 業界研究
- 職種研究
- 個別の企業の職場環境、社員の雰囲気を知る
- 社会人の一日を体験できる
- 個別の企業にあなたをアピールでき、内定を得やすくする
このようにインターンシップはお金を得るために行うものではありません。
お金を得たいのであればアルバイトをすべきです。
インターンシップでは、これから社会に進出しようとしているあなたに相応しい業界・職種を選ぶ際のヒント、組織の中で働く社会人の実情に触れる機会を得ることができます。
これらの深い経験と知識は、インターンシップに参加する醍醐味ということができます。
日本には法人企業のみで170万社をこえる数があり、あなたが就職活動をする中で目にすることができる企業はその中のごく一部にすぎません。
またあなたがそれらの企業を目にするきっかけとなる企業の採用ページは企業の個性を反映しにくく、企業の本当の姿をあなたに伝えることが難しいのが現実です。
その中で実際の企業に触れることのできるインターンシップの経験というものは、あなたの中でひときわ輝くものとなるでしょう。
そのため給料の有無のみでインターンシップを選ぶ必要はありません。
それよりもどこでどんな風に社会人として生きていくかの参考になるインターンシップを選びましょう。
少額のお金で将来のための知識と経験を得られなくなるのは、正しい選択とは言えないでしょう。
インターンシップにおける企業の狙い
ここでは就活生からの視点とは逆に、企業の視点からインターンシップの意味についてみていきましょう。
企業はなぜコストをかけてまでインターンシップを行うのかを知ることで、あなたの中に就活における新しい視点が生まれるかもしれません。
企業がインターンシップを行う代表的目的は以下のものです。
- 自社をアピールする
- 募集ページの文章には表れない生の魅力を就活生に伝える
- 応募者を増やし、より優秀な人材を獲得しやすくする
- 企業が欲しい人材と、実際に内定を出す人材のミスマッチを減らす
このように企業は自社をアピールし、より優秀な人材を獲得するためにインターンシップを行うことが多くなっています。
特にスタートアップ企業、ベンチャー企業および中小企業は就活サイトで他社に埋もれてしまうことも多く、インターンシップを活用して自社を周知させたいとの思惑があるはずです。
また、インターン生と実際に職場で触れ合うことができれば、自社への適性判断の役にも立ちます。
企業は間接的・将来的にではあっても自社の利益に繋げるためにインターンシップを実施します。
あなたが就職したいと考える企業のインターンシップに参加できることになったら、企業にとって必要な人材はどんなものなのかを念頭において積極的にアピールしていきましょう。
そうすることで、将来の内定に繋がる経験ができるかもしれません。
企業間取引においては両者にメリットが発生する必要があります。
これはインターンシップにおける学生と企業においても同様なのです。
給料でインターンシップを選ぶのはやめよう
このようにお給料を得られるインターンシップは実に魅力的ですが、就活生であるあなたから見たインターンシップの目的はお金ではなく、実際に事業を行っている企業を通して得る知識と経験です。
つまりインターンシップを選ぶ際に給料の有無を第一の条件にしてしまうと、インターンシップ本来の目的から逸れてしまう場合があるのです。
極論とはなりますが、時給3,000円で興味のない業界・職種のインターンシップに参加するよりは、無給でもあなたが実際に就職を考えている業界・職種に触れることのできるインターンシップを選ぶべきでしょう。
そうすることで、将来的にあなたにとって適切な選択を行いやすくなります。
あなたは何のためにインターンシップに参加するのか、大学3年生の貴重な時間を費やすインターンシップを選ぶ場合は常にそれを頭の中においておきましょう。
インターンシップを選ぶ際は、あくまであなたの将来を選ぶ際の知識と経験になるかどうかを第一の条件としてください。
インターンシップで得られる知識と経験はお金に換えられない
いかがだったでしょうか?最後に、今回のポイントをおさらいします。
- インターンシップには、内容や期間で様々なものがある
- 有給インターンシップは全体の約4%である
- 時給1,000円前後が多い
- 企業は自社のアピール、優秀な人材獲得を主たる目的としてインターンシップを実施する
- インターンシップは給料ではなく、あなたの将来に資するかという観点で選ぼう
インターンシップは学生でありながら、企業の内実に触れることのできる非常に貴重な機会です。
そこで得られる知識と経験は机上のものではなく、あなたの血肉となるものでしょう。
お給料の有無に惑わされず、あなたにとって真に価値のあるインターンシップに参加しましょう。
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