就活生Aさん
就活の筆記試験である一般常識の良い勉強法などはありますでしょうか?
チアフル就活担当
ご相談ありがとうございます。一般常識の勉強法にはコツがありますので、ご紹介していきますね。
本記事のポイント
1.「一般常識の傾向を理解しましょう。」
2.「主要5教科の対策法を理解しましょう。」
3.「高得点を取るための勉強法を理解しましょう。」
4.「実践を意識した勉強法を理解しましょう。」

就活の一般常識!結果を出すための勉強方法!

就活の一般常識!結果を出すための勉強方法!

一生懸命に面接の対策をしたにもかかわらず、筆記試験の段階で不合格になってしまい悔しい思いをしたという人が少なくありません。就活の筆記試験では「一般常識」が課されることが多いため、しっかりと対策をしておく必要があります。

この記事では「一般常識」の効果的な勉強法について詳しく解説していきます。


「一般常識」の傾向を理解しておく

就職活動ではエントリーシートや面接対策ばかりが注目されがちですが、一般常識問題で一定の点数を取らなければ内定を獲得することが難しくなります。もちろん、一般常識の勉強だけをがんばったからといって、必ず内定がもらえるわけではありません。

つまり、選考の初期の段階で就活生を振るい分けるために使われます。そのため、難易度の高い問題が出ることはほとんどなく、基礎的な内容が中心になります。幅広く効率的に勉強することで高得点が期待できます。

一般常識問題では「主要5教科」「文化問題」「時事問題」が出題されるケースが多くあります。

幅広い知識を確認することが目的であるため、中学校や高校の教科書程度と考えておけばよいでしょう。また、高度な言語能力や論理的思考能力を問うような問題が出ることもあまりありません。それらは別の適正検査で測定されることがほとんどです。

応用問題を解く能力や専門性を問うような問題も出ないため、深入りする必要はありません。その分、苦手分野は可能な限りつぶしておくことが一般常識問題で高得点を取るポイントです。

「主要5教科」の対策

一般常識で就活生がもっとも苦労するのが主要5教科の勉強です。5教科全てをしっかり勉強する必要がある企業と、2~3教科程度でよいという企業とがあります。

事前にしっかりリサーチしておくことも大切です。人気企業の場合は、学力の高い就活生が殺到するため、9割以上の正解率を達成する人も珍しくありません。

特に「数学」は得意な学生にとっては「簡単過ぎる」と感じられることも多いのですが、逆にいえば苦手な人でも頑張れば差を縮めることのできるレベルの問題が多いということでもあります。まずは二次関数までをしっかり勉強しましょう。

「国語」の問題では、読解力が問われる場合もありますが、漢字や熟語、ことわざや敬語などの知識問題が多いことが特徴です。苦手な人でも問題集で十分に対策できるレベルであることがほとんどです。

「英語」については企業や希望職種によって相当レベルに差があります。グローバルに事業を展開するような人気企業では今やTOEICスコア800以上も珍しくありません。しかし、苦手な人もあきらめる必要はありません。一般常識問題は、個別の教科に関する知識や能力をアピールするためのものではないからです。単語や熟語、頻出の文法問題を押さえて点数を稼ぎましょう。

「社会」「理科」に関しては市販参考書を解くレベルで十分ですが、「世界史の近現代」については多少詳しく勉強しておいてもよいでしょう。

意外に苦労する「文化問題」

一般常識の「文化問題」は、もっとも就活生が油断する分野です。「何となく」解けそうな問題が多いのですが、意外と高得点を取ることが難しい分野です。頻出の分野としては「文学」が挙げられます。作者や代表作だけでなく、作品の内容や作者の思想についても簡単に押さえておく必要があります。

「音楽」や「美術」「建築」などについても同様です。これらは国語や日本史・世界史・倫理などと重複している部分が多く、詳しく勉強するといくら時間があっても足りません。まずはポイントを絞った問題集で最低限の知識を網羅することが大切です。

また、「文化問題」「芸能」「スポーツ」などに関する出題が多いことも特徴のひとつで、学校の勉強と大きく違うところです。「芸能」については最近のものばかり扱われるとは限らず、幅広い視野が求められます。自分の年代にしか興味がないという学生は、ビジネスマン候補という観点からは評価が低くなります。

また、「スポーツ」も人によってはかなり苦労します。オリンピック関連種目や野球、サッカーなどは毎日のようにニュースで取り上げられていますが、興味のない人はほとんど頭に入っていないことが少なくありません。苦手な場合は、ある程度割り切って最新の問題に特化して勉強することが効率の良い方法です。

大切な「時事問題」

「時事問題」は一般常識のなかでも必須といえるカテゴリーです。この分野は多くの企業で出題されるだけでなく、社会への関心や問題意識なども問われるからです。頻出の分野は「政治」「経済」、それらを含んだ「国際情勢」です。「経済」については「ファイナンス」「アカウンティング」の基礎知識を求められることもあります。

金融系の企業を志望する学生には必須の知識ですが、そうでない就活生でも力を入れて勉強しておいた方が良い分野です。社会人にとっては不可欠の知識だからです。政治についても国内はもちろん、米国や中国、EUについてなど幅広く知識を仕入れておく必要があります。新興国の発展なども注目される話題です。

出題分野は文系の範囲に留まらず、科学技術や環境問題を含めた「自然科学」の分野にもまたがります。近年は地震や気象などの災害に関する話題が多いことも特徴です。

「地理」「地学」の知識があるに越したことはありませんが、ネットで調べる程度の知識でも十分です。いずれの分野も、新聞やテレビのニュース、ネットのニュースを普段からチェックしておくことが大切です。採用試験の直前に起きたような出来事が出題されることもあり、油断は禁物です。

高得点を取るための勉強法

一般常識問題は、あくまで「試験」であることを勉強することが大切です。漠然と教養を身につけようというのではなく、いかに高得点をとるかにフォーカスして学習を進めることが大切です。

そのためには、まず「点数が伸びやすい分野」を集中的に鍛えることが大切です。苦手意識を持つ人も多いかもしれませんが、「数学」は点数を伸ばすのに最適な科目です。理系の専門職採用ならともかく、一般常識問題で出される問題のほとんどは文系数学までです。

つまり、高校2年生までに習う分野であるため、教科書レベルをしっかりと復習し直せば飛躍的に点数が伸びる可能性があります。場合によっては「高校入試」、つまり中学卒業程度の範囲ということも珍しくありません。また、どの企業でも出される問題があまり変わらないという点でも応用が利く科目なのです。

次に大切なのは、「得意科目」と「その他の科目」に分けるという作業です。「得意科目」は問題集をどんどん解いて実戦に備えましょう。人によってはその勉強がそのまま将来のキャリアにつながるということもあります。

また、経済などの知識はそのまま採用面接で使えることもあります。「その他の科目」とは、苦手分野やあまり興味のない分野を指します。試験勉強はどの科目にどれだけの時間を割くかが大切ですが、苦手分野などにはあまり時間を割く必要はありません。あくまで「平均超え」を目指せば十分です。

「実戦」を意識した勉強法

採用の筆記試験で就活生を悩ませるのが「時間制限」です。大学受験と同じように、「ゆっくりやれば解ける」という言い訳は通用しません。そのためにも、普段から解答スピードを意識して勉強することが大切です。

数学については解法パターンの暗記だけでなく、単純な計算力も求められます。正確な計算はもちろん、普段から演習をこなすことで計算スピードのアップが成否を分けるポイントとなります。

解答スピードが重要なのは暗記科目についても同様です。つまり、瞬時に記憶を取り出すトレーニングをしておくことが大切なのです。問題集などもよいのですが、最近はさまざまな「一般常識用対策アプリ」もリリースされています。ほかの試験と違い、一般常識問題は「じっくり考えて解く」という姿勢は向いていません。「瞬時に解く」能力が必要であるため、アプリを利用してゲーム感覚で問題を解いていく勉強が効果的です。

最後の仕上げは市販の予想問題などを使った模擬試験演習です。当然時間を計っての演習になりますが、この段階ではスピードアップだけを考えればよいわけではありません。大切なのは「時間配分」を考えるということです。

どの分野にどれだけ時間がかかるのか、どれだけ時間をかけることが効率的なのかを自分なりに分析していきます。「実戦」を意識した勉強法を行うことで、本番でも落ち着いて試験に取り組むことができます。

計画的な学習が大切

就活生Aさん
ご説明ありがとうございます。全体像を把握した上で、ポイントを押さえた自分なりの戦略を練ることが大切ということですね。
チアフル就活担当
仰る通りです。優先順位を決めた上で計画的に進めていくことが大切です。闇雲に勉強するだけでは時間を無駄遣いしてしまうことに繋がります。ポイントや自分が得意な領域を把握し、手堅く一般常識の点数を上げていきましょう。
本記事のおさらい
・一般常識問題では、「主要5教科」、「文化問題」、「時事問題」が出題されるケースが多い。
・主要5教科では、国語、数学、英語をメインに相対的に点数を獲得できるように勉強する。
・文化問題は、割り切って最新の問題を勉強すると良い。
・時事問題は普段からニュースや新聞をチェックし、情報を最新にアップデートしておく。
・得意科目とそうではない科目を分類し、優先順位をつける。
・過去の傾向を分析し、教養を付けるのではなく高い点数を取ることを意識する。
・実際のテストでは、時間制限があることを理解し、時間制限内に回答できるように勉強しておく。

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