もしかして落ち方かも?面接で分かる不採用サイン15

採用面接ではその場で不採用のサインが表れることがあります。サインはすぐに察せるものから、意識しないと最後まで気づかないものまでさまざまです。

今回は、面接で不採用を表す15のサインを、面接の展開からわかるものと、面接者の挙動から読み取れるものに分けて紹介します。

この面接の展開には注意!よくある不採用の7つのサイン

1.はっきりとダメ出しされる

ダメ出しと言っても「ネクタイ曲がってますよ」「そう緊張しないでください」などの求職者の様子に対することはそれほど重くはありません。重大なダメ出しは面接官の質問に答えた後です。

たとえば志望動機を言ったあとに「その理由だったら弊社じゃなくてもいいじゃないですか」と言われたら求職者の言葉に感銘を受けなかったということです。ここで相手を納得させる返しをしないと落とされる可能性が高いです。

また、面接が終わりに差し掛かったときに「あなたは弊社に合わないような気がします」とダメ出しされたら致命的です。間違いなく不合格のサインです。

2.求職者の話を深く掘り下げない

通常、面接官は求職者の回答を掘り下げて、相手をより詳しく知ろうとします。それがないということは面接官が興味を持っていないことになります。求職者が答えた内容に対してダメ出しがあるのはある意味良心的とも言えます。ダメ出しを受けてからの答え次第で挽回が可能だからです。

しかし、求職者の答えを聞いただけで、面接官が次の質問に移ると挽回が不可能です。面接官によっては、見込みがないから早く面接を終わらせようという気さえあるのかもしれません。

3.逆質問したことへの回答が雑・逆質問させてもらえなかった

面接の最後に「何か質問はありませんか?」という逆質問があるのが定番です。そこで求職者が質問したことへの回答が一言二言で終わりなら不採用の可能性が高いです。その時点で面接官は不採用にすると心づもりをしており、面接を早く終わらせようと考えているとみていいでしょう。

また、同じ理由でそもそも逆質問をさせてもらえない場合があります。

4.面接時間が短い

面接時間が短い時間で終わったならほぼ間違いなく不採用です。当日の求職者の数が多いと、面接官は1日に何人もの面接をしなければならないので、不採用と判断した人の面接をスパっと切り上げます。

5.趣味などの仕事とは関係ない質問ばかりされる

1人当たりの面接時間をきっかり決めている企業もあります。そのときの面接官は短時間で面接を終わらせるのではなく、規定の時間まで面接を繋げるため、当たり障りのない雑談で時間を潰すことがあります。趣味や休日の過ごし方など、プライベートに関する質問が続いたら不採用の可能性が高いです。

ただし、求職者の人柄を知るために「趣味はなんですか?」という質問が出されることがあります。趣味を訊かれたからと言ってそこで落ち込んではいけません。

雑談めいた質問が続くとまずいのであって、1回だけ訊かれても不採用というわけではないです。気を引き締めてしっかりと答えましょう。

6.最後に次の面接の日程を伝えられなかった。

面接が二次・三次と続く場合は、面接の終わりに合格者へ次の日程を伝えられることが多いです。「次もがんばってください」と言われたら、その面接は合格したも同然です。

逆に日程が伝えられなかった場合は、早く次の人の面接に移ろうとしている姿勢とも受け取れます。

もちろん、面接会場では何も言わず合否通知の際に、知らされるパターンもあるので、過度に心配する必要はありません。

7.「最後にアピールすることはありませんか?」と言われる

面接中のアピールが不十分だったと暗に言われています。しかし、こう言われることは面接官のなかではまだ完全に落とすと決めているわけではありません。

この最後のアピールで好印象を残せれば、選考ラインに残る可能性は十分あります。あきらめないでしっかりと面接官にアピールをしてください。

挙動は口よりも雄弁!ノンバーバル・コミュニケーションから不採用のサインを読み解く

相手の動作から心情を読み取るものとしてノンバーバル(非言語)・コミュニケーションという方法があります。ノンバーバル・コミュニケーションは原始の時代から人の脳に刻み込まれた声なき言葉で、これは万国共通と言っても過言ではありません。

うわべだけの言葉はいくらでも取り繕うことができますが、顔の表情・身振り・体の動きといったボディランゲージから、その人の本心を見抜くことができます。

困惑や不安、不信・不快感といったノンバーバル・コミュニケーションの知識を知っていれば、面接中の雰囲気が和やかでも面接官の何気ない動作から、心が不採用に傾いていることが読み取れます。

次のようなサインが見られたら、すぐに面接を軌道修正するように心がけましょう。

面接官の顔から読み取れる不採用のサイン

8.眉間・鼻にしわを寄せる、または長い間目を閉じる

顔の表情はもっとも理解しやすいノンバーバル・コミュニケーションです。大抵の人は相手の顔を見ただけで機嫌のいい・悪いくらいは判断できます。眉間に寄せるのは、機嫌が悪いときに人が自然と作る表情で不快感の現れです。

また、鼻にしわを寄せるというのは、口をぐいっと上げて、ほうれい線をくっきり見せることです。それは眉間のしわと異なり一瞬だけ見えるものですが、相手の話に強い嫌悪感を表しているサインです。

面接官がその顔をしたら、求職者は何かふさわしくない話をしたと思ってください。

長い間目を閉じるというのは何か考え事をしている様子にも取れますが、相手の話を聞いてなかなか目を開けないのは、意見の不一致を示しています。目を閉じる行為は悪い出来事と深く結びついています。ふいに大きな音を聞くと驚いて目を閉じます。

ため息をつくときに目を閉じる人がほとんどでしょう。嘘をつくときには瞬きが激しくなります。惨事を目を覆う出来事と表現します。面接官が目を閉じることは、求職者への悪印象が頭の中にあるとみて間違いありません。

9.唇を隠すように口を動かす・口角が下がる

面接官が口元を引き締めて唇を消すようなら、相手は強いストレスを感じているというメッセージです。唇が消えるのは、緊張や不安を感じるときに無意識に起こることです。

試験を受けている求職者は緊張から唇を隠すしぐさをよくしますが、面接官のほうは会場の雰囲気に緊張することはありません。

そのため面接官が唇を隠すのは、求職者の回答や態度に何らかのストレスを受けたことを示していると考えて間違いありません。

また、口角が下がるのはストレスが最大限に達したものとみていいです。口角をさげることを口をへの字にするといいますが、この口の動きは鏡も見ずに意識的に行うことは極めて難しいです。

演技ということはまずなく、ストレスを表現するノンバーバル・コミュニケーションであることは確実です。面接官が口をへの字にしたら、極めて悪い状況になっています。

10.唇をすぼめる

話を聞きながら唇をすぼめる面接官には注意しましょう。その表情をする人は、一般的には求職者の話に賛成していないか、別の意見を持っています。

つまり、求職者の回答に対するダメ出しをするかどうかを考えているということです。たとえダメ出しがなかったとしても、それは言葉を飲み込んだだけであって、求職者の意見には共感を抱いていません。

面接官の手や腕の動きからわかる不採用のサイン

11.額をこする・首を触る

額をこすったり、首を触るという行為はノンバーバル・コミュニケーションでは「なだめ行為」とされています。不安や不快感を覚えても、それを表に出せないとき、人はそういった感情を解消するために本能的に額や首に手を当てます。

質問の回答にあからさまにダメ出しされなくても、面接官が首から上に手をやっていないか見ることで、マイナス印象を与えなかったか判断できます。

12.椅子にもたれて腕を組む

椅子にもたれるのは、言い換えれば椅子の上で身をそらすことです。話し相手から身をそらすは「フライト(逃げる)行為」と呼ばれています。話の途中で意見が合わなかったり不快感を覚えたときに出てくる行為で、面接官は求職者を高く評価していないことを示しています。

逆に高評価をつけている場合は、前のめりになって話を聞くでしょう。

そして、腕を組むというのは嫌なものを遠ざけたいというサインです。組まれた腕は壁のようなものです。面接官は求職者の意見に共感を示していません。

13.手を組み合わせる

面接官のなかにはお祈りのように手と手をがっちり組み合わせて話を聞く人もいます。最初からその形に手を組み合わせているのは、それほど問題ではありません。その面接官独自の話を聞くポーズというだけです。

しかし、話の途中でそのように手を組み合わせたら要注意です。お祈りのように手を組み合わせるポーズは、不安・心配を表すノンバーバル・コミュニケーションだからです。

最初のうちは受け答えに問題なくても、話を掘り下げていくうちに求職者にボロが出てくると、面接官は相手の性質を不安視するようになり、人によっては手を組み合わせます。

身の回りのアイテムの使い方からわかる不採用のサイン

14.腕時計を見る

面接官が面接途中で腕時計をちらちら見始めたら危機感を持ってください。面接官は時間を測っているわけではありません。求職者に興味を失っているのです。

1人何分と面接時間が定められている場合でも、その時間内にきっちり収めることを第一に考えている面接官はほとんどいません。面接官は求職者の話を聞いて、人柄の見極めに注力します。

それにもかかわず、腕時計を見て時間を気にする素振りを見せるということは「もう面接を切り上げてもいいか」と考えているとみていいです。つまり、これ以上は無駄だという考えに大きく傾いているということ、不採用の可能性大です。

15.メモをとらない

面接官が話の途中でメモをとれば、その求職者の特徴を忘れないようにしておきたいという現れです。また二次以降の面接があるのなら、次の面接官に求職者の特徴を伝えるためにメモを残します。

逆にメモを一切とられなかったら、その求職者には見どころなしということで合格の望みは薄いです。たとえ愛想よく相づちを打って話を聞いていても、面接中に何も覚書を残さなかったら求職者の話を聞いていないのと同じです。

不採用のサインが出ても最後まであきらめないで

たとえ面接中に不採用のサインが表れても、その場でさじを投げてはいけません。

特にノンバーバル・コミュニケーションのサインは悪いほうへ傾いている内心の表れであって、まだ不採用が決まったわけではありません。そこから好印象を与える受け答えをすることで、評価を挽回できます。最後まで強く心を持ち続けることが重要です。

面接終了時にダメ出しを言われると持ち直しようがありませんが、そのときは面接官の言葉を次の採用面接につなげられるようにしましょう。

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