面接は印象が9割?第一印象をよくする5つのポイント

就職活動をがんばっている方のなかには、なぜか面接で落とされるという人もいるのではないでしょうか?

志望動機をしっかり言えて、受け答えもばっちりなのに落とされる人は、第一印象で損をしている可能性が高いです。

ここでは、面接における第一印象の重要性と、よりよい第一印象を与える方法を紹介します。

第一印象をおろそかにしてはいけない

第一印象をおろそかにしてはいけない

心理学において「ハロー効果」という現象があります。

ハロー効果とは、ある人を評価するときに、その人のある特徴だけに引っ張られて、全体的な評価を歪めて見てしまうという現象です。

ハロー効果を及ぼす人の特徴というのは、その人が持つ社会的地位や容姿になります。たとえば、医者や弁護士といった人と話していると、相手の意見は正しいものだとすんなり受け入れたり、太っている人は運動神経が悪そうと決めつけることがハロー効果になります。

採用面接にも、ハロー効果はついて回ります。

面接官は、まず志望者の容姿を見ます。そのときにはもう、面接官はハロー効果によって、この志望者はよさそう・悪そう、という先入観を持つことになるのです。経験豊かな面接官ほど、第一印象を大切にします。

なぜなら、ベテラン面接官ほど長い面接で培ってきた経験があり、「こんな見た目の人はダメそう」と独自のボーダーラインを設けているのです。

もちろん、第一印象のボーダーラインは面接官が明確に頭に置いてあるものではありません。俗にいう直感のようなもので、漠然とした印象のなかでこの志望者はよさそう、ダメそうと決めているのです。

だからこそ、面接において第一印象は大切なのです。

最初に面接官のなかに、この志望者はダメそうという印象を与えてしまったら、そこから質疑応答で挽回する必要があります。

何もしていない段階から、評価がいきなりマイナスになるのはもったいないです。面接官に第一印象で悪印象を与えないために、次に紹介する点に気をつけましょう。

第一印象に影響する5つの要素

第一印象に影響する5つの要素

人の第一印象に関係してくる要素は、「表情」「清潔感」「体型」「姿勢」「声」これら5つが主に挙げられます。

人は、整形手術でも受けなければ自分の顔を変えることはできませんが、表情は自在に変えることができます。表情は、人の内面を映す鏡です。まぶたが半ば閉じ、口角が下がっていると、その人物は暗い人と見られてしまいます。

暗い人物と判断されれば、面接官の頭のなかに「人とのコミュニケーションは大丈夫だろうか」「すぐに仕事をやめてしまわないだろうか」と連想ゲームのように不安要素が出てきます。

面接において、暗い顔は損です。なるべく明るい表情を心がけましょう。満面の笑みを作るというわけではありません。目を開いて、口角を緩く上げて自然な雰囲気の明るさを顔に浮かべるのです。

また前日の睡眠時間は、次の日の表情に大きく影響します。寝不足になるとできるのが、目の下のクマです。クマがあるとどうしても相手に暗い印象を与えてしまいます。

面接前夜は緊張しているかもしれませんが、早めに布団に入って寝るようにしましょう。

清潔感は、髪、髭、爪、スーツといった身だしなみに注意すればすぐに改善できます。髪の毛は長すぎると面接官に悪印象を持たれてしまいます。

特に、目にかかるほど前髪が長いのはご法度です。面接前に床屋や美容室に行って、髪を整えておきましょう。女性の方で髪を伸ばしている場合は、首の後ろでまとめて、髪が乱れないようにしておくのがベストです。

男性は、面接日の朝は髭を必ず剃るようにしましょう。無精ひげは、みっともありませんし、きれいに生やして整えた髭も、悪印象を与えることはあっても、好印象を与えることはまずありません。剃り残しがないように丁寧に剃りましょう。カミソリを使う場合は、肌に傷が残らないようにシェイビングクリームを利用するべきです。

スーツも清潔感に印象を与えます。しわのあるよれよれのスーツを着ていると、どうしてもだらしのない印象を与えてしまいます。面接においてスーツは勝負服ですので、自分でアイロンを当てるか、クリーニングに出してしっかりとプレスの利いた状態にしておきましょう。

また、細かいところではフケが注意したい点になります。フケは、出やすい体質の人になると頭をひとかきするだけで白い粉が舞います。フケは肩に落ちるので、黒のスーツではよく目立ってしまいます。面接に臨む前に、肩をハンカチで払うなどしてフケを取り除くようにしましょう。

体型には、普段の生活習慣がにじみ出てきます。昔から言われていますが、太っている人は自己管理ができていない、という印象を与えてしまいます。

ただ、体型だけは一朝一夕でどうこうできるものではないので、面接直前での解決が難しいです。自分で太りすぎていると思っている人は、就活前にジョギングや間食を控えるなどして体重を落とすようにしておきましょう。

体重に関しては、早い段階からの取り組みが大切です。

ただ、面接間近になって、大幅な食事制限をするのはやめておくべきです。食事は脳を動かすための大切なエネルギーです。痩せようとするあまり、面接前日まで苦しくなるほどの食事制限をすれば、本番で頭がうまく回らないのは目に見えます。

面接で受け答えがきちんとできなければ、それこそ意味がありませんので、ダイエットをするにしても身体に負担をかけないようにしましょう。

表情などが良くても姿勢が悪ければ、そのアンバランスさに面接官は違和感あるでしょう。姿勢で気をつけるポイントは、背筋と顔の見せ方です。立っているときも、椅子に腰を掛けたときも背筋は伸ばすようにします。背筋を伸ばすことで凛々しい印象を与えることができます。

また、顔の角度が違うと相手に与える印象もだいぶ異なるので、意識する必要があります。あごをぐいっと上げるのはNGで、絶対にやってはいけません。面接官には非常に挑発的な態度という印象を与えてしまいます。

あごは軽く引くようにして、面接官を見るようにしましょう。あくまで軽くです。引きすぎると、今度は面接官をにらみつけるようなことになってしまうので、気をつけてください。

心理学には「メラビアンの法則」というものがあり、人の第一印象は視覚が55%、聴覚が38%、言語が7%の割合で決まるとあります。

つまり、見た目だけでなく声も第一印象を決めるのに重要な要素です。面接のときはただ単に大きな声でしゃべればいいというものではありません。声が低く声が通りにくい人は、面接のときはなるべくハキハキとしゃべるようにしましょう。

声が高く、キンキン響く人は、普段通りの調子で話せば十分です。声を張り上げるとうるさくなってしまい、面接官にマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

「フ」と「ヒ」で表情トレーニング

「フ」と「ヒ」で表情トレーニング

明るい表情を作るといっても、表情が硬い人はなかなか難しいでしょう。そこで、簡単に表情をほぐすことができるトレーニングを紹介します。

まず「フ」と言って口の形をそのままキープします。このとき唇が前に突き出て、頬が引っ張られるような形になります。3秒ほどそのままの形を保ったら、次に「ヒ」と言います。口角が上がり、口元に自然と笑みが浮かんだ表情ができるので、これも3秒ほどキープします。

この「フ」と「ヒ」と発音して表情をキープする顔の体操を10回ほど繰り返すと、口元の筋肉がほぐれてきて柔らかな表情が作りやすくなります。

何も道具が必要なく、面接当日に行うだけでもある程度の効果が期待できるので、おすすめの表情筋のトレーニング法です。

第一印象も大切だが、質疑応答もしっかりと

第一印象は面接において重要なウェイトを占めますが、それがすべてというわけではありません。

第一印象で面接官に好印象を与えることができても、その後の質疑応答できちんと受け答えができなければ、評価がガクッと下がってしまいます。面接官に見かけだおしと思われないように、自己分析や志望動機をしっかり練っておきましょう。

第一印象で重要になる5つのポイントのうち、表情、清潔感、姿勢、声は意識すれば一日で直すことができます。これらの点をしっかりと留意して、面接のスタートラインがマイナスから始まらないようにしましょう。

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