携帯販売員の仕事は比較的未経験者OKの求人も多いことから、販売職の中でも人気が高くなっています。

人気が高いということは、倍率が高く、書類選考で落ちてしまったという人も少なくありません。

そこで今回は、携帯販売員になりたい人のために、職務経歴書の書き方について例文を交えながら解説します。

携帯販売員の職務経歴書作成時に気をつけるべきこと3選

これまでアルバイト経験しかない人や、学校を卒業してからしばらくブランクがあった人、前職に長く勤務して初めて転職活動をする人の中には、これまで職務経歴書を書いたことがないという人もいるでしょう。

職務経歴書は、主に履歴書とは別の形式で、これまでのあなたのキャリアの経緯を書いて、企業に対し「自分はこういう仕事をしてきて、こういう実績を持っています」と社会人としての自分の価値をアピールするための応募書類です。

ここでは携帯販売員になりたい人が職務経歴書を作成する時に注意すべきことについて解説します。

職務経歴欄は箇条書きで活かせる経験を全て列挙する

職務経歴書は履歴書と違って、文章作成よりも事実をいかにすっきりと採用担当に見せるかのスキルが問われます。

長々と文章を書くのではなく、あなたのキャリアについて「いつ・どこで・どんなことをして・どんな実績を残したのか」を端的に書く必要があります。

携帯販売員の場合に大切になってくるのは、販売や接客の経験があるかどうかです。

もちろん未経験歓迎の企業もありますが、職務経歴書をより選考に有利なものにするためには、アルバイトや契約社員・派遣社員などの非正規雇用期間であっても、販売・接客の経験を書き込みましょう。

ここで重視すべきは、きちんと箇条書きでシンプルにまとめることです。

実績についても具体的な数値を用いてできるだけ定量的な書き方をするように気をつけましょう。

あなたが過去にも携帯ショップで働いていたことがある場合は、月当たりの販売実績を書くと効果的です。

職務経歴欄の下には「活かせる経験・スキル・知識」を書く

職務経歴欄で、職歴の概要と実績をコンパクトにまとめたら、次は改行して「活かせる経験・スキル・知識」を書きましょう。

この部分も箇条書きにして、あなたが携帯販売員として活躍できることを採用担当が想像できるような内容にまとめます。

例えば、「接客でフランチャイズ店舗間のコンペがあり、エリアの代表に選ばれた経験を携帯販売に活かすことができます」といったように、携帯販売と関連のある経験・スキル・知識をまとめるようにしましょう。

ボリューム的には職務経歴欄よりも少なく、職務経歴欄で書けなかったことを文章で補足するイメージです。

言葉は少なく、でも中身は採用担当が「この人なら未経験だけど販売員として戦力になりそうだ」と感じるような視点でまとめることをおすすめします。

最後に自己PRを加えて読了後に採用担当へのインパクトを残す

最後は簡単な自己PR欄を設けて、これまでの「職務経歴欄」と「活かせる経験・スキル・知識」を総じて、あなたの価値をアピールしましょう。

多くの履歴書にも自己PR欄がありますが、ここではあなたの具体的なキャリアについてのPRに絞り込みます。

携帯ショップは、「店舗ノルマがある場合」「個人ノルマがある場合」「ノルマなしの場合」と大きく3つに分けることができます。

店舗ノルマか個人ノルマがある携帯ショップを志望している場合は、ノルマ達成についての自分の実績を挙げることで、採用担当者の興味を強く引くことができます。

もしあなたにアルバイト経験しかない場合でも、ノルマ達成に関する実績があれば、この自己PR欄でしっかり最後にアピールして、採用担当者の印象に残るようにしましょう。

他にもある!職務経歴書の項目を紹介

職務経歴書はコンビニなどで購入する人もいれば、インターネットでフォーマットをダウンロードして使用する人もいるでしょう。

どちらの場合でも、実は職務経歴書には決まったフォーマットがあまりなく、特に共通するのがここで紹介してきた3つの項目です。

他には、職務経歴書の一番上に「職務要約」という、3行程度でこれまでのキャリアについての概要をまとめる欄があるフォーマットもあります。

また「資格」という欄をつけているフォーマットもあります。

携帯販売員になるために有利になるような、接客・販売やデバイスに関する資格・検定を持っている場合は、この資格欄があるフォーマットを選ぶと有利になるでしょう。

例文で書き方解説!携帯販売員になりたい人のための職務経歴書

ここまで解説してきたポイントを踏まえて、実際に携帯販売員を目指す人の職務経歴書の例を紹介します。

全体的に箇条書きで余計なことは書かず、必要なことのエッセンスだけをまとめて、採用担当者が「この人はどのような経歴の持ち主なのか」がすぐにわかるような構造にしましょう。

ここでは「アパレル販売のアルバイト経験はあるが、携帯販売員としての経験がない」という条件の人の場合の職務経歴書の例文を紹介します。

職務経歴欄

■職務経歴

□YYYY年MM月~YYYY年MM月 株式会社○○○○

◆事業内容:洋服・服飾雑貨等の企画、製造および販売

◆資本金:○○○百万円 売上高:○○○百万円(YYYY年) 従業員数:○○○名 非上場

前職では株式会社○○○○の運営する○○店にて、アパレルの販売員として勤務して参りました。

主な職務内容としては以下の通りです。
・接客販売:月当たり平均売上○万円のところ、○万円の売上を達成。店舗目標達成のために接客アプローチについて新人を中心にデモンストレーションと研修を行い、店舗の売上力を底上げすることに成功。


・コーディネート提案:販売員から一方的に提案するという従来の方法から、顧客ニーズに合わせたアプローチで指名来店が月に10回、個人目標達成率90%を達成。


・発注・在庫管理:季節や来店者の属性を考慮した発注により、一年間安定した売上を達成。

・販促/PR(店内ポップ作成など):ターゲットの目に留まるようなポップを作成し、店舗側の売り出したい商材を完売させた実績あり。

活かせる経験・スキル・知識

・前職ではティーンからミドルまで幅広いターゲット設定だった中、全ての年齢層において安定した売上を達成しました。

・人材の入れ替わりが激しい店舗だったため、オリジナルの研修メニュー作成に加え、新人のケアを定期的な1on1で行い、人材を安定させることに成功しました。

・時期によって変わる来店者のニーズを把握し、顧客起点での販売を実施した結果、目標達成率90%を1年間に渡って継続できました。

自己PR

1)YYYY年に〇〇グループにて新人賞を受賞。受賞理由は個人目標の達成率の高さと、オリジナルで提案した新人研修のメニューです。

2)初めて来店されるお客様に対し、体型のようなセンシティブな課題ではなく、「どのようなファッションがしてみたいか」というポジティブな質問を投げかけて提案することで、その後も継続して来店していただける信頼関係を構築しています。

3)携帯販売の実績はありませんが、商材が服からスマホやタブレット、アクセサリーなどへ変わるだけであり、人にいい物を紹介して販売するということは共通していると考えます。

売上目標の達成率、新人研修の見直しによる人材の安定、顧客起点の接客・販売スキルを持って、貴社商材の売上にも貢献できると考えております。

まとめ:携帯販売員は接客・販売実績とスキルを盛り込んだ職務経歴書になるように気をつけよう

携帯ショップでの勤務経験がある人の場合は、前の職場での実績を書けば、あとは採用担当者が「この店舗でこれくらいの売上なら採用しても良さそう」と判断しやすいため、職務経歴書について困ることはあまりないかもしれません。

もしあなたが携帯ショップで働いたことがない、あるいは異業種転職を目指している場合には、過去アルバイトでもいいので、接客・販売を行なったときの実績を数字で表してみましょう。

特に携帯ショップはノルマ設定のある店舗も多いため、他の業種でもノルマ達成の実績があると強みになります。

利用できる過去の実績を端的に盛り込んで、携帯ショップの採用担当者の目に留まるような職務経歴書を作成しましょう。