留学経験は就活に有利?採用担当の心を動かす留学経験の魅力的な伝え方
海外への留学経験は、特別な経歴として就職でアピールすることができます。
しかし、いくつかのポイントを押さえておかなければ、せっかくの留学もただの旅行の一部に捉えられてしまう可能性があるのです。
こちらでは留学経験をきちんと採用担当者に伝えるためのコツやテクニックをまとめ、就活の準備をサポートしたいと思います。
留学経験がある、もしくは就職のために留学を考えているといった人は、参考にしてみてください。
留学経験は就職に有利?
自分のしてきたことや体験してきたことを語るのは、就活における大切なアピール手段となります。
特に留学は国内ではできない経験を積み重ねるチャンスが豊富なので、他の就活生にはない角度から自分を引き立てることができるでしょう。
一方でただ「留学した」という事実だけでは、就活に有利となる効果を引き出すことは難しいです。
時間と労力をかけた分のリターンを得るためにも、留学経験を上手に利用する方法を知ることが先決となります。
「就職に有利だから」行なった留学は、きちんとそのために活かせる形に整えなければなりません。
「思い出話」として扱うような状態では役に立たないので、留学経験を就職時にピンポイントで活かしたいのなら正しい準備を行っておきましょう。
留学経験は伝え方が大切!
留学経験を就活で利用するには、企業の採用担当者にその内容をきちんと理解してもらう必要があります。
つまりはこちら側の伝え方が大切となるので、事前に話す順序や要点は精査しておきましょう。
特に重要なのが、「どこに留学したのか」「そこから何を経験したのか」「就職後に活かせるスキル等は学べたのか」といった点です。
これらの要素を的確に伝えることができれば、留学経験を就職のきっかけにすることができるでしょう。
「○○という国へいき、そこで○○という経験をし、就職後に活かせる○○というスキルを得ました」
そういった伝え方を基本とし、そこに肉付けしていくのがおすすめです。
特に仕事で活かせるスキルは、採用担当者に注目してもらえるポイントになります。
就職先の事業と上手く絡めて話すことができれば、留学経験をあなたのアドバンテージにすることができるでしょう。
就職面接は短い時間で行われるため、言葉を選んだりその場で考え込んだりしてしまうと、最後まで伝えきることができなくなります。
簡単な定型文を用意しておくことが、留学経験者には必須の準備となるでしょう。
具体的なエピソードを追加しよう
留学経験を伝えるための定型文を用意したら、続いて具体的なエピソードを追加していきましょう。
実際に留学先で起きたハプニングや参加したイベントを複数挙げることができれば、よりリアルな体験談を伝えることが可能となります。
ただしエピソードなら何でも良いというわけではなく、なるべく就職先に関係のあるものや、自分の意識やスキルに変化を与えたものを選ぶのがポイント。
観光地や遊びの体験ばかりを話すと、「勉強をしにいったわけではないのか」と疑問に思われてしまいます。
あくまで就活用のエピソードを選ぶことが、留学経験を活かすためには必要です。
具体的なエピソードは採用担当者に留学先の光景をイメージしてもらえるため、面接中の会話を弾ませるきっかけになります。
エピソードを話して終わりではなく、そこからさまざまな話に派生していけるように、会話の糸口を探ることも忘れないようにしましょう。
質問に対して「なんとなく」はNG!明確な答えを決めること
留学経験があると面接で話せば、当然さまざまな質問をぶつけられることになります。
適切な答えを返すことも、就職を有利に進めるコツになるでしょう。
可能な限り質問を予測し、自分なりにピッタリの答えを用意しておけば、自然な形で留学経験をアピールできます。
無理に上手い返答を行う必要はないため、とにかく素直に答えることを心がけましょう。
留学に対しての質問に、「なんとなく」と答えるのはNGとなります。
理由のない留学はむしろマイナスイメージになり、心証を損ねることにもなりかねません。
明確な答えを決めて、留学経験が自分の意思によって行われたことをはっきりと伝えられるようにしましょう。
今も継続していることがあるのならそれもプラスする
留学経験をきっかけにして今も継続していることがあるのなら、就活時にそれもプラスして話しましょう。
例えば留学先で出会った人との交流や、現地の言葉の学習、その他の国への旅行、ボランティアへの積極的な参加など。
留学から始まった習慣や生活スタイルは、面接においても魅力的な要素となるでしょう。
継続していることにどのようなメリットがあるのか、実際に自分の変化に貢献しているのかといった点も話せれば、留学経験を上手く活かしていることをアピールできます。
留学したからこそ今の自分があり、就職活動に臨めているのだとつなげていくことが、理想的な伝え方となるでしょう。
留学経験はあくまで過去のものであるため、現在に影響を与えていることを証明できなければ、面接で重要視されない可能性もあります。
就活で留学を活かすつもりなら、今からでも現在行える何かを始めてみることがおすすめです。
留学経験を話すときの注意点
留学経験を就活の際に話すときには、いくつかの注意点が存在します。
特に以下のような点は、しっかりと事前に把握して避けるようにしておきましょう。
- 嘘をつかない(話を盛りすぎない)
- 語学力に自信がないのならアピールを控えめに
- 自分だけが留学していると過信しない
- 自己PRを留学だけに頼らない
留学したことが本当でも、その先で起こったエピソードで嘘をついてしまうと、留学経験そのものへの信頼がなくなってしまいます。
また「語学力を身につけた」というよくあるアピールポイントは、実際にその場で試される可能性があるので、自信がない限り避けた方が無難です。
近年は奨学金制度の充実や情報発信の手軽さによって、留学率は上昇傾向にあります。
大学の留学生人数は2017年に10万人を突破し、その行先は130ヵ国を超えているのです。
(参考:https://www.tobitate.mext.go.jp/about/case/)
留学自体は珍しくなくなりつつあるため、自分だけが就活生のなかで海外を経験していると考えるわけにはいきません。
話の内容を工夫して興味を惹けるように整えなければ、留学経験のメリットを活かすことはできないでしょう。
留学経験だけを武器にして自己PRを行い、就活を進めていくのはおすすめできないのです。
あくまでひとつのエッセンスとして用いることが、留学経験を使った就活のポイントになるでしょう。
短期留学でも問題ない?
文部科学省のデータによると、大学生の留学期間の62.3%が1ヶ月未満となっています。
そのため短期留学であっても、基本的に就活でアピールすることは可能でしょう。
(参考:https://www.tobitate.mext.go.jp/about/case/)
留学期間がわずかだからといって躊躇するのではなく、積極的に発信していっても問題ありません。
ただし期間の短さを指摘される可能性はあるので、納得させられる理由や経緯を考えておきましょう。
かかった時間ではなく、そこで何を学べたかが重要であるため、短期の留学経験でも就活で役立てることができるのです。
短期留学の経験を履歴書に記載する場合は、学歴欄ではなく自由記載欄に期間と留学先を記しましょう。
留学経験を活かすことは就職を有利に運ぶ
留学経験は学校生活において、とても貴重なものとなります。
しかし、それだけでは採用担当者の心を動かすことができないので、しっかりと準備をしておきましょう。
留学したときの気持ちや記憶を思い返して、就活の場でアピールできる素材がないかを確認することが最初の一歩になります。
自分が魅力的な人材であることを企業に伝えられるように、留学経験という利点はしっかりと活かしていきましょう。
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