インターンシップで受かる志望動機の書き方・考え方!【使える例文あり】

就職活動の一環としてインターンシップの利用を考える学生は数多くいますが、その志望動機に悩んでしまう方も少なくありません。

しかし、悩む人がいるからこそ、志望動機を上手く書くことができれば受かる可能性は高くなってきます。

今回はそんな志望動機について、考え方や書き方を解説し、三つの例文もご紹介します。

志望動機を書く前の事前準備、まずは調べよう

何の準備もなくいきなりインターンシップに向けた志望動機を書こうとしても、上手くいくものではありません。

志望動機を上手く書くためには、まずはその前に志望動機に書く内容を考える必要があります。

しかし、簡単に「志望動機に書く内容を考える」と言っても、何も知識のない状態では深く考えることは困難です。

志望動機の内容をしっかりと考えるためには、それより更に前の土台として、対象の企業などについて詳しく調査を行わなくてはならないのです。

ここでは志望動機を書く前に調べるべき幾つかのポイントについて、解説していきます。

まず、第一にインターンシップそのものについて調査を行いましょう。

就職活動における調査というと、企業の事業に対する研究や、企業の業績などについての分析が思い浮かびます。

しかしここで必要なのは、インターンシップにエントリーすることを考えている企業が、「なぜインターンシップを行うのか」という点についての調査です。

企業によってインターンシップを行う理由は異なります。

即戦力となるような学生を見つけるために行う場合もあれば、学生に企業のことを知ってもらう広報活動の一環も兼ねて行っていることもあります。

このため、企業がなぜインターンシップを行っているのかを把握していないと、見当外れの志望動機を書いてしまうことにも繋がります。

そうした事態に陥らないためにも、まずは企業がなぜインターンシップを行っているのかについて調査を行いましょう。

多くの企業では募集要項において、どんなことをインターンシップで行うのかについて記載がされています。

企業によっては参加する学生に求めることを具体的に載せていることもあるため、最初にこの確認を行いましょう。

また、インターンシップの募集は職種別に行われていることもあります。

営業職なのか、それとも事務職なのかといった職種によっても、インターンシップで求められる内容は異なります。

自分の志望する職種が、どんな人を求めているのかを正確に把握することで、企業の求める人物像とずれの少ない志望動機を書くことができるでしょう。

次に、企業や業界に対する研究を行いましょう。

インターンシップを受けることを考えている場合、対象の企業や業界について、多少のぼんやりとしたイメージは持っていることでしょう。

しかし、そうしたイメージと、実際に企業が行っている業務や事業には隔たりがあることが少なくありません。

例えば、豪華なCMを数多く放映している企業であっても、事務職であればその仕事は地味ともいえる事務作業を黙々とこなしていることもあります。

企業のホームページなどを利用して調査を行うことで、こうしたイメージのズレを少なくすることができます。

実際の仕事内容とイメージの齟齬を少なくすることで、企業のことをしっかりと知っている応募者である、というイメージを与えることもできるかもしれません。

また、企業研究の一つの手段として、OB訪問などを利用するのも有効です。

企業のホームページや、業界研究の書籍などでいくら調査を行っても、リアルな現場の情報を入手することは難しい場合があります。

OB訪問を利用して実際に働く社員の方から話を聞くことで、業務内容などについてより詳しく知ることができるでしょう。

場合によっては社員の方が求める人物像や、選考に関する情報を集めることもできるかもしれません。

ただし、現場の社員と採用担当者が密接に連携している企業の場合は、OB訪問での評価が採用担当者に伝わることもあります。ただ単に話を聞きに行くという姿勢ではなく、面接と同様に自分の評価をされている場でもあるという認識を持って臨むようにしましょう。

調べた情報を元に、自分なりの志望動機を書く考え方とは

志望動機は「自分が企業を志望する理由」を書くものですが、素直にそれだけを書いてはインターンシップに受かることは困難です。

志望動機を書く際の考え方として大切なのは、「志望理由」だけでなく、「企業が求めていること」に応えた内容を書くようにすることです。

もし仮に、インターンシップに参加したい理由だけを志望動機として書き連ねても、企業が求めていることに触れていなければ、企業側は単なる「インターンシップ希望者」としてしか見てくれないでしょう。

ここに企業の求める人物像に応えた内容を含めることで、「企業の求める人物像に一致した、インターンシップ希望者」となることができるのです。

先述した企業研究や調査を行うことによって、企業が求めている内容を理解することはできます。

ここでは、もう片方の志望動機そのものについて、どのように考えるべきなのか解説してきます。

第一に、目的の明確化を行いましょう。インターンシップに参加すると言っても「将来就職したい企業だからインターンシップに参加したい」のか、「やりたい仕事を見つけるためにインターンシップに参加したい」のかによって、その目的は大きく異なります。

志望動機の書き方もこの違いによって変わるため、自分がなぜインターンシップに参加するのかということに関しては、明確にしておきましょう。

将来のことは明確に決めておらず、仕事探しの一環としてインターンシップに参加する学生は決して少なくはありません。

この場合は、なぜインターンシップに参加を考えたのか、という点を掘り下げていきましょう。仕事探し、と漠然としたままでは、自分なりの志望動機に繋げることはできません。

「社会人になるために成長をしたい」であったり、「業界について実際に触れて調べたい」「働くということそのものを体感したい」など、どんどん掘り下げてゆけば、自分なりのインターンシップに参加したい志望動機が浮かび上がってきます。

ここで大切なのは、繰り返しその理由を掘り下げることです。

なぜ、成長をしたいのか。どうして、業界の実情に触れたいのか。

「なぜ」と「どうして」を繰り返し自分自身に問うことで、志望動機は深く明確なものになっていきます。

深く考えられた志望動機であれば、他の志望者の志望動機とも差別化を図ることができるでしょう。

一方、既に将来就職したい職業が決まっていてインターンシップに参加したい場合でも、やるべきことは変わりません。

「なぜ」と「どうして」を繰り返すことで、自分自身の志望動機を掘り下げていきましょう。この際、具体的な企業や業界が決まっている場合は、その点について考えを深めると良いでしょう。

「なぜ、その業界に就職したいのか」「どうして、その企業に興味を持ったのか」と具体的な事柄に基づいて思考を掘り下げることで、より一層説得力のある志望動機を作り上げることができます。

またこの時、企業や業界について興味を持つことになったきっかけの出来事などを盛り込むことができれば、より自分だけのオリジナルの志望動機となるでしょう。

実際に志望動機を書く際の書き方

これまでは志望動機を書く前の準備として、必要な考え方などについて解説してきました。

ここではそれらの整理された情報、考えを元に、実際にどのような書き方で志望動機を作成すればいいのかについてご紹介していきます。

志望動機では記載すべき内容が三点あります。

一つ目に大切なのは「自分なりの志望した理由」、二つ目は「インターンシップを通じて実現したいこと」、そして最後の三つ目は「インターンシップに参加するにあたっての情熱や意気込み」です。

まず一つ目として大切なのは「自分なりの志望した理由」です。

これは、志望動機を書く際に一番に記載すべき内容です。

なぜその企業のインターンシップに参加することを考えたのか、事前に掘り下げを行った参加する目的と関連付けて、具体的に書きましょう。

プラスアルファの要素として、「どうして、その企業のインターンシップでなければいけないのか(同業他社では駄目な理由)」といった点にも触れられると、より強く志望動機を訴えることができます。

面接などで深く聞かれる部分でもあるため、決して嘘ではない、自分自身の考えを記載しましょう。

二つ目に書く内容は、「インターンシップを通じて実現したいこと」です。

実現したいことは、インターンシップで学びたいことや、獲得したい経験と言い換えることもできます。

広告業界の営業職にインターンシップで応募するのであれば、「営業で必要になる知識を学びたい」ということが理由になるでしょう。

IT業界のプログラマーに応募するであれば、「業務に必要なプログラミング言語など、必須スキルを得たい」といったことが理由になり、それぞれにこの部分の内容は異なります。

インターンシップで応募する職種と、自身が得たいと考えている経験を結びつけて、具体的に記載しましょう。

なお、社会人となって働くようになると、ただ働くだけでなく業務に対して目標を立て、どのように取り組んで目標を実現するのかといった点を考える必要が出てきます。

インターンシップの志望動機においても、参加する学生として「学びたいこと」を記載するのではなく、一人の社会人として「実現したいこと」と書くことで、より社会人になることを意識して取り組んでいるという姿勢を見せることもできるかもしれません。

最後に、三つ目として「インターンシップに参加するにあたっての情熱や意気込み」を記載しましょう。

ここで記載すべきなのは、応募をする動機となった情熱ではなく、インターシップに受かってからどのように取り組むかといった点についての意気込みです。

「業務で必要になる技術を、期間内で全て習得できるよう率先して取り組む」など、意気込みや情熱を記載することで、インターンシップに対するやる気を伝えることができるでしょう。

志望動機は書き出しが重要

志望動機の書き方のポイントの一つとして、書き出しが重要ということが挙げられます。

先述した書き方では、まず最初に「自分なりの志望した理由」を書くと紹介しました。なぜ、書き出しで理由を記載するべきなのかというと、それはその理由が「志望動機における結論」となるためです。

ビジネスにおけるコミュニケーションのマナーの一つとして「結論を先に述べる」というものがあります。場合によって異なる場合もありますが、大原則として「結論を先に述べる」ことは間違いではありません。

特に、文章として提出する志望動機の場合、結論となる理由より先に「志望する意気込み」や「志望のきっかけとなった具体的な出来事」などを記載してしまうと、結論となる理由の部分の印象が弱くなってしまいます。

これは面接などでも役に立つテクニックの一つですので、書き出しや会話の冒頭において、結論から先に述べていくことは意識しておきましょう。

体験談や経験を記載する時は、数字でリアルに伝えよう

志望動機における理由の肉付けとして、自身が体験した経験などを記載することがあります。

なぜ、実際の経験を記載することが良いのかというと、ただの考えではなく体験に基づいた志であるということをアピールできるためです。

しかし、営業職の応募に対するアピールとして、単に「接客業でアルバイトをしていた」と書いても、強いアピールにはなりません。

ここに数字を加えることで、より具体的に自分の経験をイメージしてもらうことができるようになります。

例えば「同じ接客業で3年間ずっとアルバイトをし続け、お客様に親しまれる接客を心がけてきた。

辞める時には、10人ほどのお客様と顔見知りになり、世間話をするような仲になっていた」と記載すれば、3年間勤めたという継続性と、10人と親しくなったコミュニケーション能力をアピールすることができます。

このように具体的な数字を加えて自身の経験を書くことで、採用担当者により強く自分自身のことを覚えてもらうことができるでしょう。

志望動機の例文、IT企業の場合

ここではIT業界にインターンシップで参加する場合の志望動機について、例文をご紹介します。

<<IT業界へのインターンシップ志望動機:例文>>

私はスマホアプリを通して人々を元気にしたいという想いから、貴社のインターンシップを志望します。

学生時代、私は自身でプログラミングを行い、三つのアプリをリリースしました。

あるアプリでは1000回以上のダウンロード数を得ることができ、実際に遊んでくれたユーザーの喜びの声などを聞くことで、スマホアプリには人を元気にできる力があると実感しました。

この経験から、私は将来はスマホアプリを通じて、世の中の人々を元気にしたいという夢を持っています。

貴社のインターンシップでは、実際に社員とともにアプリ開発に取り組むことができる、という点に強い興味を持ちました。

今のプログラミングスキルでは足りない部分などを知り、自身の夢を達成するために必要な成長を実現するため、貴社のインターンシップに是非参加させて頂きたいと考えています。

志望動機の例文、飲食業界の場合

ここでは飲食業界にインターンシップで参加する場合の志望動機について、例文をご紹介します。

<<飲食業界へのインターンシップ志望動機:例文>>

私は日本の持つ「おもてなし」の文化を、飲食業界で実践していきたいという想いから、貴社のインターンシップを志望します。

私は幼い頃から、飲食業界で働くことに興味を持っていました。

大学に進学してからは実際に様々な飲食店でアルバイトを行い、3年間の間で5つの種類の飲食店でアルバイトを行いました。

また、現在は外国人のお客様とも密接なコミュニケーションを取れるよう、英語力の向上にも力を入れています。

心地の良い「おもてなし」をお客様に提供するには、質の高いコミュニケーションを行えることが重要だと考えています。

しかし、必要とされるコミュニケーション技術は、その土地によっても異なります。

全国に展開するチェーン店を数多く持つ貴社であれば、自身の目標により近づくことができると考えています。

実際に店舗で働くことのできる貴社のインターンシップを通じて、貴社がお客様に対してどのような接客をすることを理想としているのかを理解し、自身の成長に繋げていきたいと考えています。

志望動機の例文、地方公務員の場合

ここでは地方公務員のインターンシップに参加する場合の志望動機について、例文をご紹介します。

<<地方公務員へのインターンシップ志望動機:例文>>

「生まれ育った場所である東村山市の伝統文化を、より大切に継承していきたいという想いから、インターシップへの参加を志望します。

私は大学では、日本の地方文化や伝統について専攻し、勉強を続けてきました。

その中で、地方文化や伝統が失われず継承されるためには、地方自治体の役割が重要であるということを学びました。

文化振興事業や、海外への伝統文化の発信にも力を入れている貴所であれば、自身の目的を達成していくために必要なことを、より具体的に体感できると考えています。

文化が長く継承されていくためには、広く知られていくことも大切です。

今回のインターンシップに参加することで、地方自治体が取り組んでいる事業を学び、文化が知られるための方法をより具体的に身につけたいと考えています。

志望動機はただ書くだけではなく、準備も大切

インターンシップに受かることができる志望動機を作成するためには、ただ漠然と書いても上手くはいきません。

業界や企業の研究に加え、インターンシップで企業が求めていることを事前に調べることで、より完成度の高い志望動機を書くことができるでしょう。

また、実際に書き出す際には、書き出しに結論から記載したり、数字を用いた実体験を加えたりすることで、わかりやすさとオリジナリティを両立した志望動機を作成するようにしましょう。

ただ熱意を伝えるだけでなく、企業の求める人物像に沿った志望動機を書くことで、インターンシップに受かる可能性は高くなるはずです。

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