就活生必見!販売職に必要な適性とスキルとは?

多くの人にとって身近である仕事、販売職。そのため、昔から憧れを持っていたり、華やかさを感じて、実際に働きたいと思っている人も多いでしょう。

販売職ですが、モノを売るだけの単純な仕事ではなく、様々なスキルが求められますし、向いている性格もあります。

では、どんな性格の人が向いているのでしょうか。

販売職の仕事内容や職種は?

販売職の仕事内容や職種は?
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販売職は、自社製品や取り扱い商品を、消費者に直接売る仕事です。企業から消費者に直接モノやサービスを売る立場ですので、多くの人にとって身近でしょう。

お客様の目に入る立場なので、「企業の顔」や「広告塔」のような役割とも言えます。モノやサービスを売る仕事というと「営業職」と共通点が多いですが、営業職は、企業から企業のいわゆる「B to B」の仕事です。

それに対して販売職は、企業からお客様への「B to C」の仕事です。

その仕事内容の特性上、百貨店やスーパー、量販店、専門店など、様々な場所、職種で働けます。同じ販売職という仕事ですが、働く場所によって、抑えておくべきポイントが異なります。

いくつかメジャーな仕事を例に挙げて確認してみましょう。一番分かりやすい職種は「家電量販店」でしょう。

各種家電の他、パソコンやカメラ、スマートフォンやタブレットなども取り扱っていますし、それらのオプションアイテムも取り扱っています。

家電量販店は、立地によって売れる商品や、訪れる客層が異なるので、それを把握することが重要です。

都心や駅の近くでは、スマートフォンやタブレット、そしてそれらのオプションアイテムが多く売れます。そのため、それらの商品の特徴や売りのポイントを把握し、説明できるようにしましょう。

また、都心だと外国人観光客も多く訪れます。そのため、英語などを話せるようになるといいでしょう。

郊外や地方では、大型の家電が売れる傾向にあるので、家電の特徴のみならず、家の設備や電気の知識もあるといいでしょう。

その他にも、身近な販売職の例としては、「アパレル」が挙げられます。

販売職の中でも華やかな印象があり、人気な職種です。お客様に商品を売るだけでなく、取り扱う商品を着て働き、コーディネートを提案するのも仕事の一つです。

ある種、その企業の広告塔の立場であるとも言えます。

また、社員だけではなくアルバイトも販売員として働いていることが多いので、アルバイトの教育や管理、チームをきちんと作り上げることも仕事の一つです。

華やかな印象がある販売職としては、「美容、化粧品」の業界も挙げられます。美しさを引き立てるという仕事に魅力を感じ志望する女性が多く、人気の販売職の一つです。

百貨店の一つのテナントで働く他、路面店や免税店のような独立した店舗で働くこともあります。

商品を売る上で、お客様に実際にメイクを施すこともあります。

また、都心の店舗では外国人のお客様も多く訪れるので、英語が話せると販売員として大きな強みになるでしょう。

その他にも、「実演販売」も販売職の一つです。

ショッピングモールのスペースなどでパフォーマンスをして、商品への興味を引くことが仕事内容です。実演販売は、ほとんどの場合、企業の社員が派遣されて行う仕事です。

商品の特徴を抑えるという販売職の基本はもちろん、目を引くパフォーマンスやトークが出来ることも重要なスキルの一つになるでしょう。

販売職というと、モノを売るだけのように思うかもしれませんが、目に見えないサービスなどを売ることもあります。先ほど例に挙げたメイクを施すことや、コーディネートを提示することなどです。

また、お客様とのつながりは、商品を売って終わりではありません。もし気に入られれば、リピーターとしてまた来てくれることもあるでしょう。

そのため、人と人との繋がりを作る仕事とも言えるでしょう。

販売職で働くことによって得られるものは沢山ある!

販売職で働くと、様々なスキルや、やりがいを得ることができます。スキルとして得られるものは「接客スキル、コミュニケーション能力」が一番に挙げられるでしょう。

販売職で身に付いたこれらのスキルは、様々な局面で役に立ちます。なぜなら、ビジネスの根本は「商品・サービスを売ること」だからです。例えば、建設業というと販売職からかなり遠く離れたイメージがあるかもしれません。

しかし、建設業はある意味「建設という技術を販売している」とも言えます。

そして、どれだけ技術があっても、それをお客様に届けることが出来なければ意味がありません。

そのため、サービスを届けるための販売スキルが必要になり、それを育てることの出来る販売職では、全てのビジネスで通じる基礎能力を育てられるとも言えます。

また、スキルとは異なりますが、「人との繋がり」も得られるものの一つです。販売職以外の仕事の場合、お客様の多くは「個人ではなく会社に対してつく」ものです。

しかし販売職の場合、企業の商品、サービスにお客様がつくこともありますが、「販売員個人にリピーターとしてつく」ということもあります。

そのため、もしその会社を離れても、お客様との繋がりは持っているということも少なくありません。

そういった繋がりを得ることは、販売職のやりがいの一つとも言えますし、新しいビジネスを始める糸口や助けとなるかもしれません。

やりがいというポイントでは、お客様からの感謝を直接聞くことが出来る、というのも挙げられます。「ありがとう」という言葉は最大級のほめ言葉とも言えます。

様々なモノがある中から、自分のおすすめしたものを選んでもらった上に「良い買い物が出来た」や「ありがとう」という言葉を直接聞ける、というのは、販売職の一番の魅力であり、得られるやりがいでしょう。

販売職に向いている人は?どんなスキルが必要?

販売職に求められる能力は、端的に言えば「コミュニケーション能力」です。

より具体的に述べると、「社交性」「提案力がある」「お客様が何を求めているか把握できる」といった能力でしょう。「社交性」があることは、販売職をする上で一番重要なポイントです。

リピーターや常連の方もいますが、基本的に訪れるお客様の殆どは初対面です。また、お客様の年齢層も、老若男女様々です。そういったお客様に、人見知りをせず分け隔てなく接客の出来る社交性が求められます。

また、どれだけ苦手な雰囲気のお客様でも、他のお客様にするものと同様の接客をする必要もあるので、ただ話が好き、というだけでは一つ足りないとも言えます。

「提案力」も、販売職では重要な要素の一つです。購買意欲のあるお客様に、イメージに合うものを提案できる力はもちろん、買うつもりのない、購買意欲の低いお客様の意欲を高める力も必要です。

そのためには、自社商品の特徴、利点を把握し、お客様が欲しいと思うようなものを提案できる力が必要になります。

また、「お客様が何を求めているのか把握する能力」も非常に重要です。店内を歩いているお客様全員が店員との会話、アドバイスを求めているわけではありません。

しかるべきタイミングでしかるべき人に求められているものを提供できる、ある意味では観察眼が必要になります。例えば、家電量販店でテレビを見ているお客様がいたとします。

その方が、本当にテレビが欲しいのか、それとも、適当に店内を歩いていて少し気になっただけなのかを判断しなければいけません。

もし、求めていないのにも関わらず話しかけてしまうと、うっとおしいと思われてしまったり、面倒くさいセールストークが始まると思われてしまうでしょう。

このケースの場合、テレビの前で立ち止まり、リモコンなどを興味深そうに触って、テレビに向けたりしていたら、興味がテレビに向かっている合図でしょう。

そういった仕草を確認してから話しかける、というように、お客様が求めているタイミングに気づけることが重要な能力です。

ある意味、「話しかけないこと」も販売員には求められます。

こういったスキルの求められる販売職ですが、どのような性格の人が向いているのでしょうか。主なポイントは二つあります。

一つ目は、「コミュニケーション能力が高く社交的である」という点です。先ほども述べましたが、基本的にはお客様と話をする仕事です。そのため、誰とでも分け隔てなく話せる、社交的な性格の方が向いている仕事でしょう。

また、自分が商品の特徴、利点を話せるということも重要ですが、お客様が何を求めているのかを把握することも重要です。

そのため、聞き上手である、あるいはそうなれるというのも性格として大事な点でしょう。

二つ目は、「要領が良い」という点でしょう。

販売職は、お客様相手に話をして商品を売るだけの仕事ではありません。店内の整備やディスプレイの管理、他の店員の状況を把握するなど、一人で行う仕事が多岐に渡ります。

そのため、同時に複数の仕事を把握し、優先順位をつけて仕事をこなせる要領の良さが求められます。

また、お客様が来店するタイミングや店の混み具合、電話の対応など、その場で確認、対応することが突然に求められます。

こういった仕事をこなすため、要領の良い方が販売職に向いているでしょう。

要領が良いというのは、マルチに仕事をこなすためだけでなく、様々なお客様に対応するためにも必要な能力です。

お客様に合わせて接客の仕方や話の仕方を変えることで、より売り上げを伸ばせたり、お客様に気に入られることができます。

TPOにあわせた接客をするためにも、要領の良さは求められるでしょう。

販売職は体力勝負?大変なことも沢山ある

販売職は、アパレルや美容業界の場合は特に、華やかで魅力的な仕事に見えるでしょう。しかし、大変な点も多くあります。

まず、「体力勝負」であるという点でしょう。基本的に販売職は立ち仕事がほとんどです。また、倉庫での在庫管理などの力仕事をする場合もあります。

そのため、仕事が終わった後は足がパンパンになっていたなど、思いのほか体を使い、疲れる仕事です。

また、企業の福利厚生のシステムにもよりますが、多くの人がお店にやってくる土日祝日は休みを取ることが出来ない、出来ても少ない可能性があります。

休み自体も不定期なことが多いので、プライベートのスケジュールを管理するという点では厳しくなります。

また、繁忙期などは、お店の回転が速く、休んだり気を緩めたりすることが出来ません。

そのほかに大変なことの一つとしては、「売り上げノルマ」があるという点が挙げられます。アパレルショップなどでは特に顕著な特徴です。

ノルマのシステムは、店舗単位でのノルマなのか、それとも個人単位でのノルマなのか、企業によって様々ですが、毎月ノルマに追われながら仕事をするということに変わりはありません。

こういった大変な点が多くある販売職ですが、ノルマを達成できたときや、お客様に喜んでいただいたときなどに得られる達成感は大きく、それをやりがいに続けている人も多いです。

販売職で働くための就活対策

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販売職を志望する場合、就活で気をつけなければいけない点がいくつかあります。

まず志望動機ですが、「自分の目的、目標」と「応募先の事業」とを合わせるようにしましょう。

例えば、志望先の会社の商品が、お客様のニーズに答え、日常生活をより豊かにさせることが出来る、という「事業」と、商品を売ることで人の助けになりたいという「自分の目的」とをマッチングさせるような形で、「なぜこの企業でこの商品を売りたいのか」、そして「自分はそこでどのような働き方をしたいのか」を述べられるようにしましょう。

また、志望動機にはストーリー性が求められます。「なぜその企業に志望したのか」や、「なぜこの職種を希望したのか」を、自身の体験したストーリーに絡めて、簡潔に説明できるようにしておくと経験と目的が伝わりやすくなります。

志望動機とは別に、自己PRでも気をつけなければいけない点があります。

基本的には、販売職に繋がる自分の長所を述べられることが重要です。

例えば、明るく人をまとめられる点が長所なら、入社することでお店の雰囲気を良く保ちながら仕事を進めることが出来る、というようなことを説明できるようにしておくといいでしょう。

販売職にはビジネスの基礎が詰まっている

販売職は、外側から見たら、モノをセールストークと絡めて売るだけに見えるかもしれません。

しかし、決してそうではありません。マルチに複数のことに気を配りながら、お客様に合わせて接客のスタイルを変えることが求められます。

さらに、販売職をしている間に出来た人との繋がりは、その場限りのものではなく、長いものになるかもしれません。

販売職で培ったスキルや人との繋がりは、販売職だけでなく、プライベートやその他のビジネスでも役に立つものになるでしょう。

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