就活準備で本番までに必ずやるべき8つのこと

そろそろ就職活動へ向けた準備を始めなければと思ってはいるけれど、具体的に何をやるべきなのか不安に感じている人も多いのではないでしょうか。

ここでは、就活本番までにやっておきたい8つのポイントを確認しておきましょう。

1.インターンシップに参加しよう

インターンシップ

インターンシップとは、実際に就職する前に学生の皆さんに就業体験をしてもらう制度のことです。

事前に実際の仕事を体験してもらうことで業界や企業に対する理解が深まり、会社選びのときの重要な判断材料とすることができるからです。

実施される時期は夏休みがもっとも多く、この時期には多くの学生がインターンシップに参加しています。

その後も、冬休みや春休みを利用してインターンシップを行う企業もあります。

学生が参加する期間は、短いものは1日から長いものは数か月にわたるものまであります。

短期のインターンシップでは、主にグループディスカッションなどが行われ、長期のものでは実際の業務を少しずつ体験してもらうというものが多いようです。

また、長期のインターンシップでは有給のものもあるそうです。これは、お金を稼ぐためのアルバイトとは違い、あくまでも業界・企業研究の一環として行います。

いずれにしても、学業やアルバイトとの兼ね合いもありますので、自分のスケジュールや目的に応じたインターンシップを早めに選んでおくとよいでしょう。

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2.自己分析に取り組む

自己分析

自己分析と聞くと、それが何の役に立つのかと疑問に思われる方もいることでしょう。

しかし、自己分析を行うことは就活準備において非常に大切な要素の1つだと言われています。

自分のこれまでの人生を振り返り、頑張ったことや楽しかったことなどを深く掘り下げることによって、自分に向いていること、自分が本当にやりたいことが何なのかを自覚することができるからです。

まずは、これまでに「頑張ってきたこと」を紙に書き出してみましょう。

それがアルバイトであっても、サークル活動であっても構いません。

そして、さらに「なぜ頑張れたのか」「それによって何が得られたのか」などをどんどん書き出していきます。

こうすることによって、ふだんはなかなか見えてこなかった自分というものが、はっきりと目に見える形で浮かんでくることでしょう。

一口に企業といっても、大企業から中小企業、外資系企業なども含めると無数にあります。

その中から業界や企業の絞り込みを行うためにも自己分析を行い、自分の興味や価値観をあらためて知ることは、就活準備にとって必須だといえるのではないでしょうか。

3.業界・企業について知る

業界・企業について知る

自己分析により自分の興味や価値観が明らかになってきたら、次は業界研究企業研究を行ってみてはいかがでしょうか。

私たちは、日常的に多くの企業のサービスや商品に触れ、あるいは広告やテレビCMを目にすることによって、漠然とその企業のイメージを持っています。

ですが、それらはあくまでも表面的なものであり、将来自分が行う業務とはずいぶんと違っていることがあるかもしれません。

研究と言われても、何をやるべきか、いまいちピンとこない方もいることでしょう。

そういう方は、まず自分が興味のある企業の基本情報集めから始めてみませんか。

設立年度や資本金などの企業情報、取り扱っている商品やサービスなどの事業内容、人事考課や福利厚生などの制度についてひと通り調べ、まとめておくのです。

ノートを活用するのもいいですし、PCやスマホ内に保存しておくのもよいでしょう。

さらに、同業他社との違いも調べ比較することで、その企業の特徴や魅力を再発見できることがあります。

調べ方は、対象企業の公式サイトや就職支援サイトを活用することもできますし、市販の書籍を購入して活用することもできます。

関連記事:【要チェック!】就活で行う企業研究のポイントとは?

4.ES(エントリーシート)の作成準備を

エントリーシート

ES(エントリーシート)とは、就活生が実際に企業の採用に応募するときに必要な書類のことです。

紙媒体の書類を提出することもあれば、ウェブサイトを通じて提出することもあります。

内容は、「志望動機」「自己PR」「将来のビジョン」などを問われることが多いようです。

企業の採用担当者は、こうしたESをもとに筆記試験や面接を受けてもらう応募者を選考します。

つまり、応募者を「ふるいにかける」のです。

あなたという人間が、担当者の目に留まるかどうかはESの書き方ひとつで変わるといっても過言ではないかもしれません。

ESは、履歴書のようなものと誤解されることも多いのですが、両者の性格は明らかに異なります。

ESは自分という人間を企業に売り込むための「企画書」や「提案書」のようなものであり、履歴書はそれらを裏付けるための略歴をまとめた「要約文」のようなものだと言えるでしょう。

就活が始まって、慌てて内容の薄いESを提出しなければならない事態に陥らないためにも、余裕を持って準備を進めておきたいものですね。

5.OB・OG訪問も大切

OB訪問OG訪問

OB・OG訪問とは、興味のある業界や企業で働いている先輩を訪問することです。

そこでは、実際の業務内容や社内などの雰囲気を直接聞くことができます。

現在はインターネットを利用することで、ある程度の情報収集を行うこともできますが、そこは実際に働いている生身の人間から聞く話とは情報の信頼性と鮮度が違います。

また、ウェブサイトや書籍には載せられない「ここだけの話」を聞くことができるかもしれないのも魅力の1つです。

この訪問をチャンスだと捉え、説明会や面接では聞きにくい話もどんどんぶつけてみましょう。

仮に、その企業に就職しなかった(できなかった)場合でも、そうして培った人間関係はあなたの将来にとってプラスになることはあっても、けっしてマイナスにはならないでしょう。

目上・年上の人間と一対一で話をする機会は、なかなか得ようとしても得がたいものです。

また、訪問のアポイントを取ることから訪問後にお礼状を送る経験も他ではできない貴重なものとなるでしょう。

OB・OG訪問は、就職活動を行っている学生が必ずしも全員行っているものではありませんが、それだけに他の就活生との差別化を図ることができるのではないでしょうか。

6.筆記試験対策も早めに

筆記試験

就活準備でやることの1つに、筆記試験対策は欠かせないでしょう。

せっかく満足のいくエントリーシートを仕上げ、面接対策を万全に行っていても、筆記試験で所定の点数を取ることができなければ、足切りにあってしまうかもしれないからです。

これでは面接に進む前に、自分をアピールする場すら与えられない前にその企業への就活が終わってしまいます。

ところが、筆記試験対策を進めようとしても、学業やアルバイトなどで忙しく、なかなか対策に時間を割くことができていない方も少なくないようです。

試験の種類は、大きく分けると2つあります。

それは、学力検査と性格検査です。このうち学力検査の対策にはしっかりと取り組んでおくべきでしょう。

問われやすい内容もそうですが、解答の形式に慣れておくことも重要でしょう。

その学力検査にも、テストを提供する業者によっていくつかの種類があります。

まずは、対象とする企業がどのような筆記試験を採用しているかを確認することから始めましょう。

そして、忙しい中でも「スキマ時間」を見つけて、着実に準備しておくのがよさそうです。

7.面接対策

面接対策

次に、どの企業であっても採用を決めるときに重要視しているのが面接です。

そして、同時に面接は避けることができないものです。

ですから、志望動機や自己PRを中心に話すべき内容について事前にまとめておくことは当然ですね。

また、想定される質問に対しての回答もできるだけ準備しておきたいものです。

こうやって、自分ひとりでもできる面接対策がある一方で、どうしても自分だけではできない対策もあります。

それは、実際に人を目の前にした「模擬面接」行ってもらうことです。

面接官役には、友人や知人にお願いするという手段もありますが、どうしても緊張感に欠けたり、質問内容が偏ったりしがちです。

本番さながらの練習を積むためには、大学のキャリアセンターを活用するという手段もあります。

多くのキャリアセンターでは、求人の紹介や学生の就職相談に加えて、模擬面接を行ってくれるところも多いのではないでしょうか。

いずれにしても、事前に準備(インプット)しておいた内容を実際に表現(アウトプット)できるかどうか試してみる場を設けることは、あなたの面接スキルの向上に役立ってくれることでしょう。

8.就活用のスーツと身だしなみ

身だしなみ

就職活動が始まり、企業説明会や面接に臨むようになるとそれなりの服装身だしなみが求められるようになります。

服装は、いわゆる「就活スーツを買えば済むのでは」と思われるかもしれませんが、一口に就活スーツといってもさまざまな種類があり、自分に合った納得のいくスーツを選ぶのは意外と骨の折れるものです。

また、男性ならばスーツに合わせるネクタイはどうすればいいのか、女性ならばアクセサリーの着用はどの程度までなら許容されるのかなど、考え始めれば結構な数の項目をチェックしなければなりません。

頭髪や爪なども、自分の持っている「常識」だけにとらわれず、客観的に見て相手に好印象を持ってもらえるようにしなければなりません。

ふだん、髪の毛を染めたり、強めのパーマをかけたりしている方も、すぐには就活用の髪型に直すのは難しいこともありますよね。

いずれにしても、企業の採用担当者は、あなたが自社の社員としてふさわしい髪型や身だしなみをしているかを判断していることを忘れないようにしたいものです。

清潔感・健康的・機能的をキーワードに自分の髪型や身だしなみについて考えてみてはいかがでしょうか。

備えあれば憂いなし

就職活動の説明会が解禁される3月や面接などの選考が解禁される6月を待ってから動き出したのでは、就活が自分の思ったとおりにいかないケースも予想されます。

納得のいく就活を行い、目指す企業への就職を果たすためにも上記8つのポイントをおさえた準備をしておきたいものです。

準備をしっかりとしておけば、不安な気持ちもなくなり、積極的に就活に取り組むことができるのではないでしょうか。

まさに「備えあれば憂いなし」ですね。

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