就職活動で重視することは何?就活時に考えるべき将来のこと

就職活動中は、何を基準に会社を選べばいいのかわからず、悩んでいる人も多いでしょう。就職活動は将来に大きな影響を与えるので、慎重な判断が必要になります。

就職活動で重視するポイントを事前に把握しておけば、効率よく会社選びを進めていくことができるでしょう。

会社の将来性

倒産するリスクが低く、業績が上がっている会社であれば、将来性があるといえます。そのような企業に就職すれば、安定した給与を得られる上に、リストラされる心配もないので、安心して働き続けることができるでしょう。

会社の将来性だけでなく、業界の将来性を考えることも大切です。今後成長する産業なのか、それとも衰退する産業なのか、よく考えてみましょう。ベンチャー企業であっても、将来性のある業界であれば未来は明るいといえます。

将来性のある業界で身につけたスキルは決して無駄にはなりません。仮に転職することになっても、スキルがあれば職場探しにそれほど苦労することはないでしょう。

ただ、就職活動中の学生にとって、様々な企業の将来性を見極めるのは非常に困難だといえます。財務状況などを見れば近い将来の予測を立てることは可能ですが、現在の財務状況が良いからといって、今後もその状況が続くとは限りません。大手企業とはいえ、定年まで安心して働き続ける保証はどこにもありません。

時代の変化が激しい現代では、会社の将来性を見極めるのは専門家でも困難です。ましてや素人が会社の将来性を判断するのはなおさら難しいので、あまり執着しすぎず、最後は自分の気持ちを大事にするようにしましょう。

その会社で本当に自分のやりたい仕事ができるかどうか、やりがいを持って働けるかどうか、スキルを磨くことができるかどうかといった点を重視して、後悔のない選択をすることが大切です。

仕事の内容

就職先を選ぶときに重要なポイントになるのは、仕事の内容です。事務職と技術職では仕事の内容がまるで異なります。ただ同じ技術職でも、会社によって問われるスキルなどが異なるため、慎重に選ばなければなりません。

入社してからどのような仕事を任されるのか、事前に理解しておくことが大事です。ミスマッチが起きてしまうと、入社してもすぐに辞めたい気持ちになってしまうので、十分注意しなければなりません。就職後はその仕事を毎日続けていくことになるため、自分のやりたい仕事を優先することが重要です。

就職活動を行う前に、自分がどのような仕事をしたいのかしっかり考えておきましょう。どのようなスキルを得たいのか、将来どのような仕事をしていたいのか等、仕事内容が明確になればなるほど就職先も選びやすくなります。

いくら給料が良くても、やりたい仕事でなければ長続きすることができません。自分に向いていない仕事を選んでしまうと、あとで悩むこともあるので慎重な判断が必要です。自分が本当は何をやりたいのかという点を重視して、妥協せずに自分の本音をさらけだしてみましょう。

人によってやりたいことは異なるので、自分の意思を尊重することが大事です。最初から自分のやりたい仕事を選んでおけば、就職後に後悔することもなくなるでしょう。

職場の雰囲気

働く上で大事になってくるのは人間関係です。自分の理想通りの会社に就職できたとしても、社内の雰囲気が悪かったり人間関係がうまくいかないと、長く働き続けることができません。快適に働き続けるためには、職場の雰囲気の良さを重視することが大切です。

仕事でつらいことがあっても、頼れる人が職場にいれば頑張ることができます。逆に職場の雰囲気が殺伐としていると、毎日出社するのが嫌になってしまうでしょう。

企業説明会や個別相談は、職場の雰囲気について聞く絶好のチャンスです。会社の先輩や上司などに直接質問すれば、会社の雰囲気をある程度掴むことができるでしょう。

企業説明会や個別相談で質問するときは、「職場の雰囲気はどのような感じですか」と大雑把に聞くのではなく、なるべく具体的な質問をすることが大事です。上司との関係や、先輩・後輩の関係、他部署との連携や男女比率など、気になることについて具体的に質問してみましょう。

質問が具体的であればあるほど、相手の答えもより正確になってきます。自分の将来を決める大事なことなので、ぜひ遠慮せずに質問してみましょう。

最後は、その会社の雰囲気や環境が自分と合っているか見極めてみましょう。人によって働きやすい職場は異なるので、自分の性格などを考えることが大事です。

会社の勤務時間

勤務時間は会社によって異なります。どの会社も定時は大体同じですが、残業の多い会社だと毎日遅い時間まで働き続けることになります。

同じ会社でも部署によって勤務時間が変わったり、繁忙期と閑散期の落差が激しい職場もあるので注意しなければなりません。定時を調べただけで満足するのではなく、繁忙期はどれくらい残業するのか、残業はいつまで続くのかなど、より詳しい情報収集をすると目安がつきやすくなるでしょう。

事前にしっかり会社の勤務時間を調べておけば、企業選びに迷ったときの比較材料にすることができます。また、就職する前の心の準備にもなるので、調べておくことは決して無駄にはなりません。

プライベートの時間をしっかり確保したいのであれば、勤務時間だけではなく会社の所在地もしっかり調べておきましょう。定時に帰れる仕事であっても、自宅から遠い職場だと毎日多くの通勤時間がかかってしまいます。勤務時間と通勤時間の両方を考えて、ベストな職場を選ぶようにしましょう。

給与・待遇

給与のいい会社で働くことができれば、ゆとりのある生活を送ることができます。自分のやりたい仕事をしながら、高い給与をもらうことができれば、理想的だといえるでしょう。

ただ実際はその両方を満たすことが難しく、どちらか一方の選択を迫られることがあります。最終的にどちらを選択するかは自分の判断です。自分が幸せだと思う方を選べば、就職してからも後悔することはないでしょう。

ただ、給与や待遇がいいからといって、必ずしもその会社がいい会社だとは限りません。高い給与をもらっていても、毎日ストレスを抱えながら仕事をしていると、身体を壊してしまう可能性があります。給与や待遇を重視するあまり、職場環境や仕事内容を無視してまで自分に無理を強いることはやめましょう。様々な面を比較して、トータルで判断することが大事です。

給与や待遇をどこまで重視するかは人それぞれです。それほど高い給与を求めないのであれば、就職先の選択肢も広がります。ちょっと給与の条件を下げてみれば、理想の企業が見つかるかもしれません。

まずは条件を緩めて、いろんな会社を比較するところから始めてみましょう。徐々に条件を絞り込んでいけば、自分の納得のいく会社を見つけやすくなります。

福利厚生の内容

会社に長く働き続ける上で重要になるのが福利厚生です。給与があまりよくない職場でも、福利厚生がしっかりしていれば十分カバーすることができます。有給休暇や住宅補助、子育て支援など福利厚生の内容は会社によって様々なので、事前によく確認しておく必要があります。

他にはない会社独自の福利厚生制度を設けているところもあるので、事前にいろんな会社を調べておくといいでしょう。

これまで一度も働いたことのない学生にしてみれば、福利厚生がどれほど重要になるのか、その価値があまりわからないかもしれません。福利厚生は自分が病気になったり、介護や出産などの事態に直面した時に役立つものなので、就職活動の段階でよく考えておきましょう。出産後も働き続けたいのであれば、産休や育休がとれる職場を選ぶのがベストです。

福利厚生は自分だけでなく、家族にも影響のある制度なので慎重に選ばなければなりません。福利厚生が充実していればいるほど、仕事へのモチベーションもアップし、安心して働き続けることができるでしょう。

企業や採用のホームページなどに福利厚生の記載がありますが、詳細は省略されている場合が多いので、きちんと内容を調べる必要があります。有給休暇の期間や手当の金額などを説明会などで確認しておきましょう。

休日や休暇の数を調べておくことも大事です。仕事が大変でも休日が多ければ、気持ちを切り替えて頑張ることができるでしょう。

自分の将来を本気で考えよう

就職活動をする時に大事なのは、自分の将来を真剣に考えることです。新卒の就活は最もチャンスが多く恵まれているので、本気で頑張れば大きなチャンスを掴むことができます。就職活動中の判断は将来に大きく響いてくるので、面倒がらずに自分としっかり向き合いましょう。

就職活動中に重視すべきポイントはたくさんありますが、最終的に判断するのは自分です。本気で考えて出した結果であれば、就職してから後悔することもないでしょう。

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