就活生必見!ホワイト企業の見つけ方・探し方

就活生は、ほとんどがホワイト企業に就職したいと考えています。しかし、そもそもホワイト企業とは何なのかということや、どのようにしてホワイト企業を探したらいいのかという点で疑問を感じる就活生も多くいます。

そこで、今回は就活生に向けて、ホワイト企業の探し方について詳しく解説していきます。

ホワイト企業とは何か

ホワイト企業とは何か

そもそもホワイト企業とはどういった企業なのかがわからないという就活生は多くいます。

しかし、そもそもホワイト企業とはどういった会社のことでしょうか。これについて理解を深めなければ、ホワイト企業を探すことはできません。まず、ホワイト企業というのは、法律をしっかりと守ります。就業時間や休日なども法律に沿って決められているのです。

また、給料が高いことや休日が多い事、福利厚生がしっかりしていることなども、ホワイト企業の特徴です。

逆にブラック企業では、労働基準法を守らなかったり、残業代が出ない、休みが極端に少ないなど、労働者にとって過酷な条件で働かされる会社のことを指します。

ホワイト企業に就職をすることで、精神的、肉体的にも大きな負担をかけることなく働くことが出来る場合があります。

そうすると、長くその会社で働き続けることができます。永くその会社で働くということは、様々な経験ができるため、キャリアの形成にも繋がりますし、役職がついて自分の給料が上がるなどのメリットがたくさんあります。

では、そのようなホワイト企業を見つけるためには、どのような探し方をすればいいのでしょうか。

業績が良い事が前提

業績が良い事が前提

給料が高く、休みも充実し、更に福利厚生もしっかりしているというホワイト企業ですが、業績がよくないとここまでの待遇を受けることはできません。

つまり、ホワイト企業の大きな特徴として、業績がいい事が挙げられるのです。会社の売上や利益が大きく、儲かっていればその分社員に還元してくれます。

また、社員に無理をして残業をさせる必要もないため、定時で退社できることが多くなるのです。更に、もし残業をする場合でも、儲かっている企業であれば、しっかりと1円単位で残業代を支払ってくれることが多いのです。

このように、売上や利益が大きい企業というのは、社員を大事にしてくれる傾向があります。

では、どのようにして売上や利益が高いか、儲かっているかを調べるのかというと、その企業の決算報告書を見るのです。

決算報告書の売上高や純資産、経常利益などを見て、その企業が儲かっているのか、それとも赤字なのかを判断することができます。

ただし、ここで気を付けなければならないことがあります。それは、売上高が大きい企業であっても、単純に儲かっている企業とは言えないということです。

売上が高くても、経費などの費用がたくさん掛かっていれば、そこまでの利益は出ません。そのため、決算報告書に目を通すときには、その会社の売上高や純利益などだけを見るのではなく、掛かった経費や損失もしっかりとチェックする必要があるのです。

業界の将来性を把握することも必要

業界の将来性を把握することも必要

企業の業績を確認するということは、ホワイト企業を探すうえでとても大事なポイントになります。ただし、現段階での業績だけでなく、今後その業界自体がどのようになっていくかということについても、調べておく必要があります。

現段階ではよい業績を残していたとしても、翌年、翌々年には業界全体が落ち込んでしまうことだって考えられるのです。就活生が、ホワイト企業を探すために大事なことは、今後、その業界がどのように成長していくのか、または衰退していくのかを判断することなのです。

そのためには、まずはその業界について詳しくリサーチをしていく必要があります。

そうすると、例えば最新のマシンが導入され始めているため、今後は人員を削減する可能性があると判断することができたり、年々需要が伸び始めているため、今後は益々業界全体が成長を見せる可能性がある、などの判断を下すことができます。

そこでもし、今後更に利益を伸ばすことが出来ると判断できる業界であれば、その業界にはホワイト企業がたくさんある、またはこれから更に労働者にとって働きやすい環境になっていく企業が出てくると判断することが可能となります。

新卒3年以内の離職率を確認

厚生労働省が発表している平成26年3月の離職状況では、新卒就職者の3年以内の離職率は、大学卒の場合だと、32.2%となっています。つまり、10人に3人は職を変えるということです。

この約30%前後の離職率を参考にして、興味のある企業、就職したい企業の離職率を調べてみるということもおすすめです。

離職率が高い企業の場合、給料や休日、待遇など、どこかに問題がある可能性が高いと判断することもできます。

逆に離職率が圧倒的に少ない企業であれば、労働者が働き続けたいと感じるような待遇の職場である可能性がグッと高まります。

その会社で定着する人が多いということは、何かしらの魅力があるということです。離職率が低い企業を見つけたら、具体的になぜ離職率が低いのかということまで掘り下げて調べてみることも大事になってきます。

福利厚生や待遇に魅力を感じる企業を見つける

福利厚生や待遇に魅力を感じる企業を見つける

ホワイト企業では、年間の休日が大体120日前後あると言われています。休みが多ければ、その分自分の好きな事に使える時間も増えますし、健康管理をしっかりと行うこともできます。

厚生労働省が発表した平成29年就労条件総合調査の結果では、年間休日の平均が108.3日となっています。

最低でも108日以上休暇が取れる企業を探すことが、ホワイト企業を探すための近道となります。また、有給取得実績を確認しておくことも大事になってきます。

ブラック企業では、有給休暇を取りたくても上司が承諾しない場合や、職場の雰囲気でなんとなく有給の申請がしにくいなどの声が上がっています。

しかし、それでは家族が病気になってしまったり、長期休暇を取得して旅行に行くということさえできません。

その点ホワイト企業は有給の取得率が高く、気軽に休みが取れるということが特徴です。有給の取得率は、企業のホームページなどで確認できる場合が多いため、一度調べてみることをおすすめします。

ホワイト企業を探すうえで大事になるのが、残業代です。ブラック企業と呼ばれる企業では、そもそも残業代が出ない企業も存在し、残業代が出るとしても、給料に一定時間分の残業代が含まれている、みなし残業を採用している企業も多くいます。

ホワイト企業の場合、大体残業時間が月間30時間以内で、しっかりと残業代が出ることが特徴として挙げられます。待遇を確認するときには、みなし残業制度を導入しているのかどうかをしっかり確認しておくことが大事になってきます。

そして、研修や資格取得など、スキルアップに繋がる制度を導入しているかを確認することも大事です。ホワイト企業というのは、労働者を大切にするという傾向がありますので、労働者の成長を応援してくれる場合が多いです。

そのため、セミナー代や研修代を負担してくれる企業もあります。このような制度の有無を確認するだけでも、その企業が労働者のことを大切にしているかそうでないかを判断しやすくなるのです。

多くの就活生が気にするポイントとして、給与額の高さがあります。もちろんホワイト企業は、業績が好調であることが多いため、給料やボーナスが高い傾向にあります。

しかし、給料が高いということだけでは、一概にホワイト企業とは言えません。その分激務である場合なども考えられるのです。そのため、給与額だけでホワイト企業かブラック企業かを判断するということはおすすめできません。

最後に、福利厚生が充実しているかを確認することもホワイト企業を見極めるためのポイントです。福利厚生には大きく分けると、法定福利厚生と法定外福利厚生に分けることができます。

法定福利厚生というのは、法律によって企業に義務付けられているものです。代表的なものを挙げると、健康保険料や厚生年金保険料などです。法定外福利厚生というのは、法律では定められていない福利厚生です。

代表的なものだと、住宅手当や誕生日休暇などです。ホワイト企業の特徴としては、法定福利厚生だけでなく、法定外福利厚生が充実しているということが挙げられます。

法定外福利厚生が充実していれば、仕事に対するモチベーションが上がることが考えられます。そうすると、結果として仕事をするのが楽しくなることもあるのです。結果として、この企業で働き続けたいと考える人が増え、離職率が減るのです。

インターンシップで企業の雰囲気を把握する

インターンシップで企業の雰囲気を把握する

すでに就職したい企業が絞れている就活生の場合は、実際にその企業でインターンシップをしてみるということもおすすめです。

インターンシップは、インターネットや資料から集める情報とは違い、自分の肌で企業の雰囲気や実態を感じとることができます。

インターンシップには、長期型と短期型がありますが、詳しく企業の実態を知りたいと考えているのであれば、長期でのインターンシップをおすすめします。

なぜかというと、短期のインターンシップは、先輩社員の仕事姿を見て学ぶことが多いのに対し、長期のインターンシップは正社員と同じように働くことができるからです。

正社員と同じような働き方を体験することができれば、職場の雰囲気や働きやすさなどを、身をもって感じやすくなります。

それだけでなく、インターンシップには、自分の適性を把握するために最適な手段ともいえます。自己分析をノートやツールで行うのではなく、実際に仕事を自分で行ってみて、どの仕事が向いているか、向いていないかを探るということは、就活生にとって大きなメリットとなります。

職場の雰囲気を感じながら、自分の適性を知ることができるため、インターンシップは就活生にとって一石二鳥となります。

ホワイト企業に就職するのは簡単ではない

就活生のほとんどが、ホワイト企業に就職したいと考えていますが、ホワイト企業に就職するのは簡単ではありません。ホワイト企業は、人気が集中するためその分高いスキルや能力、経験を求められる場合が多く、ライバルが多くなってしまいがちです。

更に、先ほども説明したように、ホワイト企業というのは離職率が圧倒的に低いことが多いです。そのため、空きが出ないこともあり、求人が少ないということが考えられるのです。

その場合、中途採用を一切行わないという企業も多いですが、新卒採用には力を入れているという企業もありますので、諦めずに探してみることが大事になってきます。

ライバルが少ないホワイト企業に就職をしたいと考えているのであれば、他の就活生が目を付けていないポイントに着目して企業研究を行うことが大事です。

一目見てホワイト企業だとわかってしまう企業には、人気が集中してしまうため、あまりみんなが注目しないポイントを探って、穴場を探すということもポイントになってきます。

そのためには、これまで紹介してきたホワイト企業の見つけ方を実践してくことが大事です。

ホワイト企業の感じ方は人それぞれ

ホワイト企業の感じ方は人それぞれ

ホワイト企業がどのような会社なのかについては、先ほど説明しましたが、ホワイト企業に明確な定義はありません。そのため、自分が満足できる条件の会社を探すことが、ホワイト企業を見つけることに繋がります。

就活では、自分の目的をはっきりさせることから始まります。例えば、休日を充実させて、自分の趣味などに充てたいと考えれば、休日が多い会社を重点的に探すことが大事になります。

しかしそうではなくて、自分の将来のスキルアップのために、できるだけ色々なことにチャレンジさせてくれる企業に就職したい、と考えれば多少休日は少なくても、自分の新しい経験や能力を上げることが出来る仕事内容であれば、それも魅力的な企業だと言えます。

また、もっと大事なことがあります。それは自分の適性を知ることです。ホワイト企業だからと入社しても、その仕事が自分に向いていなければ、苦痛に感じてしまうこともありますし、ブラック企業だと感じてしまうことも考えられます。

そのため、まずは自分の適性をしっかりと判断し、その仕事内容にあったホワイト企業を探していくことをおすすめします。

ホワイト企業はライバルが多い


ホワイト企業に就職したいと考える就活生はとても多いです。そのため、競争率がそこまで高くないホワイト企業に就職したいと考える人もいます。

その場合には、他の人が目をつけにくい場所に注目して、情報収集を行うことが大事なのです。そうすることで、他の人が見つけていない隠れホワイト企業を見つけることが出来る場合もあります。

また、ホワイト企業を見つけるためのコツがわからないという場合には、大学のキャリアセンターなどを利用し、専門家の意見を求めることもおすすめです。

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