グループディスカッションとは?対策のコツとポイント

グループディスカッションとはどのようなものかご存知ですか。

採用試験の一つで、複数人がグループになって討論や意見交換をしていくものです。

これから、グループディスカッションについて、特徴や進め方・対策などをご紹介します。

グループディスカッションとはどのようなもの?

グループディスカッションとはどのようなもの?

グループディスカッションとは、就職活動の採用試験で行われるものです。複数人がグループになって、討論や意見交換などをしていきます。

企業側がグループディスカッションの様子を評価して、二次選考や最終選考者を決定するためのものです。

グループディスカッションでは、約4人~8人のグループを作って討論します。「新規事業の企画を出す」「企業が抱える課題の解決策を出す」「時事問題への意見交換」などの内容が多いです。

役割分担や制限時間などもあり、グループで協力して討論することが求められます。

グループディスカッションの目的は、討論や意見交換における協調性や積極性をみるためです。自分の役割をしっかりと果たし、グループに貢献できているのかを評価していきます。

エントリーシートや履歴書・筆記試験などでは判断できないことをみることが目的です。特にコミュニケーション力や協調性・思考力・リーダーシップなどの能力を評価しています。

グループディスカッションは、大企業などで実施されることが多いです。志願者が多い企業は、一人一人をじっくり面接する時間がありません。そこで、グループディスカッションを行い、効率的にその企業が欲しい人材を探しているのです。

グループディスカッションの進め方

グループディスカッションの進め方

グループディスカッションの時間は、約30分~45分に設定されていることが多いです。

30分の場合、最初の5分間で自己紹介と役割分担・時間配分を決めます。次に討論や意見交換をしていきますが、時間は約15分~20分が目安です。

なるべく全ての人が意見を言えるように、時間配分するといいでしょう。残りの5分間で意見をまとめて、発表の準備をしていきます。意見をまとめる時間は、多めに取っても構いません。グループ内での結論を導き、他のグループに発表する内容を検討することも必要です。

グループディスカッションでは進行役をする「リーダー」、時間の管理をする「タイプキーパー」、意見を記録していく「書記」などの役割があります。

基本的に役割分担は立候補した人で決定しますが、立候補者がいない時は他者からの推薦です。リーダーは、全ての人が意見を言えるように導きながら、ディスカッションを進めていきます。

司会などをする進行役でメンバーが発言しやすい雰囲気や状況を作ることが必要です。発言をしていない人への気配りも求められます。

強引に結論を出そうとはせず、異なる意見がある時には中間的な立場になれることも大切です。

タイプキーパーは時間配分に注意して、制限時間内に話がまとめられるように管理をしていきます。

グループディスカッションでは、討論が盛り上がってしまうと、時間を忘れてしまうこともあるでしょう。制限時間内に話をまとめるためには、時間の経過を進行役に伝える人がいないといけません。

タイプキーパーは自分の意見を発言しながらも、進行役に時間を伝えてサポートする重要な役割です。

書記は、発表された意見をメモして、記録に残していきます。1人もしくは2人で担当し、全ての意見を残せることが大切です。

意見をまとめる時には、書記が書いたメモを参考にします。

グループディスカッションで良い評価を得るためのポイントと対策

グループディスカッションで良い評価を得るためのポイントと対策

グループディスカッションで良い評価を得るためには、しっかりと自分の意見を発言することが大切です。

進行役に立候補するだけでも、評価が上がります。発言することが苦手な場合は、タイプキーパーや書記などの役割を担当しましょう。採用の評価では、リーダーシップだけでなく強調性やサポート力などもみています。

また、自分の意見が全て正しいという態度を取ることは厳禁です。他者の発言内容を尊重し、意見をまとめていく必要があります。他者の発言を否定し続けていると、評価が下がることもあるので、注意が必要です。

グループディスカッションでは、ディスカッションにおけるマナーも重要視されます。

例えば、分からないことがあれば事前に質問しておくことです。ディスカッションが始まってから企業側に質問をする人がいます。

これは、ディスカッションに充てられた時間を無駄遣いしてしまう行為です。何度も質問するなどの行為をしてしまうと、グループ内に迷惑がかかるだけでなく、評価が下がってしまう可能性もあります。

また、聞き取れる音量で発言することも最低限のマナーです。会場内では複数のグループがディスカッションをしているので、グループの人が丁度良く聞き取れる音量で発言しましょう。

グループディスカッションでは、他者の意見を聞いている態度も評価項目です。

例えば、「うなずく・メモを取る・発言者の方を向く」などがあります。自分の意見を言って満足するのではなく、他者の意見を聞く姿勢も評価されているのです。

また、「髪の毛を触る・肘をつく・ペンを回す」などの行為も控えましょう。これらは、悪い印象を与えるだけでなくグループ内の集中力低下につながります。普段からの癖がある場合は、それらの行為をしないように意識することが大切です。

グループディスカッションでの評価項目とは、コミュニケーション力や協調性・思考力・一般常識の有無です。また、時事問題などを知っているかなどもチェックしています。

グループディスカッションでは、個人の能力だけでなくチームワークへの貢献も重要です。コミュニケーション力では、基本的な挨拶などもみています。ディスカッションが始まったら、積極的に挨拶や自己紹介をしましょう。

さらに、他者の意見を否定ばかりするのではなく、尊重しながら自分の意見を言うことが求められています。同じ考えを持っている場合は、賛成の意思表示をしてディスカッションを盛り上げていきましょう。

就職活動の採用試験にグループディスカッションがある場合は、事前に練習することで対策ができます。

まずは、複数人のメンバーを集めて、実際と同じようにグループディスカッションをしてみましょう。真剣に討論や意見交換をしてくれる人を集めます。

また、その様子を見て、評価や意見を言ってくれる試験官役がいるといいでしょう。テーマは、時事問題や一般常識問題・企業の課題など、さまざまな内容を用意します。過去に実施されたグループディスカッションの情報を集めると、効率的に練習することができるでしょう。

グループディスカッションの練習では、フィードバックをして反省点や改善点を把握することが重要です。

討論にかかった時間、しっかり発言できたか、役割が果たせているかなどを確認しましょう。練習ではディスカッションをするだけでなく、試験官役を体験することで、客観的にグループディスカッションについて知ることができます。

試験官役になった場合は、参加した人それぞれに改善点や良かったことを言えるようにしましょう。

グループディスカッションのポイントを知り、事前に練習していこう!

グループディスカッションのポイントを知り、事前に練習していこう!

グループディスカッションでは、チームワークを発揮して討論をしていく必要があります。

自分の意見を言うだけでなく、全員の意見をまとめてグループ内の結論を出すことが大切です。そのためには、グループディスカッションのポイントを知り、事前に練習をしておくといいでしょう。

コミュニケーション力や協調性・思考力などもみられているため、発言内容だけでなく態度も意識する必要があります。これを参考に、グループディスカッションの対策をしてみてください。

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