就活に必須な自己分析のやり方!内定に近づくための自己分析

就職活動をこれから始めるにあたって、どのような業界に行きたいのか、どの企業を受けてみたいかは、誰しもまず考えるはずです。

しかし、自己分析を事前にきちんと行って活動に臨もうとしているか、となるとどうでしょうか?

そもそも就活のおける自己分析とはどういうことなのでしょうか?

就職活動を有意義にするため

「就職活動」というキーワードを聞いて、どのようなイメージを描くでしょう。

楽しさよりも、緊張や不安のほうが勝ってしまう方のほうが多いと思います。

もちろん、内定がもらえなければ卒業後の進路が決まりませんので、失敗したらどうしようという気持ちは当然です。

基本的には、1つの企業を受けるだけでも、会社説明会参加~書類選考~筆記試験~数回の面接と何ステップもあり、名の知れた企業であればライバルも当然たくさんいます。

それを何社分も繰り返すわけです。1日2日で終わる行事ではありません。

その長い期間を不安だらけで過ごすよりも、自信をもって過ごすほうが断然いいでしょう。

そのためには、筆記試験対策問題集を解いたり、模擬面接を受けてみたりすることももちろん大事ですし役に立ちます。

しかし、忘れてはいけないのが「自己分析」になります。

これがしっかりできていないと、たとえ面接までたどり着いても、その先をクリアしていくのはかなり難しくなってしまいます。

自己分析は、ライバルに打ち勝つための準備作業とも言えます。

自己分析って具体的にどういうこと?

そもそも自己分析とは何なのでしょう。

読んで字のごとく、「自らを分析することだろう」と、何となく思い浮かべることはできますが、では何をどうすればいいのか、と言われると途端に戸惑ってしまう人の少なくないでしょう。

就職活動における自己分析の第1ステップは「自分はどういう人間なのか」「自分のアピールポイント・ウィークポイント(いわゆる欠点)は何か」をまず明確にすることです。

頭に思い描くだけではなく、きちんと説明できる必要があります。

第2ステップは、第1ステップの内容を基に「自分は社会人になってどういうことをしていきたいのか」「自分はなぜこの企業に応募するのか」「自分が入社すればどういう点で企業に貢献できるか」を導き出すことです。

一つ一つ丁寧に見ていけば、決して難しい作業ではありません。

自分はどういう人間なのか

当然のことですが、あなたは唯一無二の存在です。

生まれてから今まで、一字一句同じ環境に身を投じ同じ経験を積んできた人などいるわけがありません。

「私はこういう者です」としっかり捉えることが、ライバルに差をつける第一歩になります。

自分がどのような人なのかを明確にするための方法、それは今までの人生を振り返り、自らの歴史を書き出してみることです。

もちろん、単に「○○年○月に○○学校に入学~」と事実を年表のように並べていくだけでは、履歴書の学歴欄と変わりませんので自己分析とは言えません。

大事なのは、その年表の中で「自分はどういうことに取り組み、どういう経験を積んだか」ということをどれだけ書き出せるか、です。

ここが他の誰でもない、あなたのオリジナリティとなり、ひいてはアピールポイントに繋がっていくからです。

自分のアピールポイント・ウィークポイント

自分の歴史の棚卸しができたら、今度は自分の内面を探っていきます。

人間、だれしも長所と短所を必ず持ち合わせています。

弱いところが何もない人なんていませんから、変に自分をよく見せようという気持ちは捨てて、ありのままを書き出してみましょう。

もし、なかなか思い浮かばないようなら、親や友人など、今までの人生において、自分の身近にいてくれている人に聞いてみるのも良い方法です。

第三者から見た客観的な答えが返ってくるはずですから、自分でも気づかなかった点が見つかることもよくあります。

ただ、ここで気を付けてほしいのが、長所だけでなく短所も必ず押さえておくことです。

面接ではどうしてもアピールポイントだけを話してしまいがちになりますが、面接官によっては「あなたの短所は何ですか」と聞いてくる場合もあります。

そこでうまく答えられなかったり、自分をよく見せようと濁した言い方をしてしまったりすると、「この人の言うことは本当に信用できるのだろうか」と判断されてしまう恐れがあります。

特に、SPIや性格診断テストを導入している企業では、これらの試験結果からある程度応募者の嗜好や性格を把握していますので、話している内容と試験結果に乖離があると「嘘をつく人」と思われてしまいます。

逆に、短所もきちんと答えることができたら、「自己分析がきちんとできており、自分を客観的に捉えられる人」という評価につながります。

ただ、事実を羅列するだけでなく、「こういう点が自分では良くないと感じているので、○○を行うことで失敗しないよう気をつけています」と言った言い回しができれば、マイナスイメージを跳ね返すことも可能です。

自分は社会人になってどういうことをしていきたいのか

逆に今度は、過去の自分を基にして未来の自分を明確にしていく作業になります。

目指す職種や企業があるということは、必ず今までの人生の中で「こういう経験をしたのでそれを強みにしたいと思った」「○○として働く方々をみて、自分も同じように活躍してみたいと思った」等と、何かキッカケがあるはずですので、上述の「過去の自分まとめ」から導き出すことができます。

これはそのまま志望動機の内容にも使うことが可能です。

逆に、「自分はどうなりたいか、何をしたいのか」をこれから考える方には、同じく「過去の自分まとめ」の中から出てきたトピックを基に、「なぜここまでの実績を出せたのか」「なぜ打ち込めたのか」を突き詰めてみましょう。

そうすれば、それがあなたにとっての「やりがい」であるということに気がつくと思います。

やりがいを導き出せたらしめたものです。それを実現できる業種や職種を具体的に調べることで、目指す目標を設定していくことができます。

自分はなぜこの企業に応募するのか

これまで述べてきたことは、どの企業に応募して面接を受ける際にも使える、いわゆる「自分の中の共通事項」でした。

ここからの残り2点は、企業ごとにターゲットを絞った分析となります。

企業が新卒採用をする上で重要視するのが、応募者の「人柄」「当社に対する熱意」「今後の可能性」であるという調査結果があります。

面接官も、応募者が他の企業に何社も応募していることは百も承知なので、その中から「もし内定を出したら他社を蹴ってでも本当に来てくれる情熱のある人」をまず見極める必要があります。

そのためにも「他社ではない、当社である理由」を突っ込んで聞いてきます。

それに応えるためには、応募者側も相応の回答を用意し、かつきちんと言葉で説明できることが必須となります。

面接官は何十人、場合によっては何年にもわたり何百人もの応募者と面接をしていますので、自ずと人を見る目が肥えています。

ブレた回答はすぐに見破られると思ってください。

そうならないためには、その企業の研究がまずは必要です。

ホームページの確認は当然のことで、例えばその企業が販売している商品を実際使ってみたり、お店に実際に出向き雰囲気やイメージを確認したりするなど、自らアクションを起こすことで、何となくしか掴めていなかったイメージを具体化することができます。

そうすることで、将来その企業で仕事をする自分の姿がより明確になりますし、事前研究の事実を話すことで、面接官に熱意を伝えることもできます。

逆に、アクションを起こした結果自分の想像と違っていて、モチベーションが下がったというのであれば、結果としてその企業に応募し何回も出向く時間を、他のもっと興味が持てる企業に割けますので、入社した後で「こんなはずではなかった」ということも避けられます。

アクション自体は、一見自己分析とはかけ離れていると感じるかもしれませんが、自分の志望度を測る上でも重要ですので、ぜひ実践してみてください。

自分が入社すればどういう点で企業に貢献できるか

上述の「自分はなぜこの企業に応募するのか」を考えると、ある程度自然に出てくる答えでもあります。

しかし、これまで自己分析の意味として挙げた4項目をきちんと整理した後でないと導き出せないのもまた事実です。

「自分はこういう人間で、こういう長所があり、こういうことをしたい。自分なりに調査した結果、それが実現できるのが御社である。

御社のこういう点に対し、自分の持つ○○を活かすことで、○○事業の発展に寄与できると考えている」と、具体的に話せることが、ライバルからさらに一歩抜きんでるための一手と言えるでしょう。

就職活動は、企業との商談ともいえる

就職活動で内定を得るためには、当たり前ですがライバルに勝つ必要があります。

そのためには、書類選考であれ面接であれ、限られた文章および面接時間で、具体的に自分の熱意・希望・実績を伝えられないと良い結果は得られません。

多数の応募者の中の一人として埋もれてしまうだけです。

就職活動とは、企業から呼ばれて出向くのではなく、こちらからお願いして、貴重な時間を割いてもらって初めて成り立つものです。

相手の時間を頂いて、自分を売り込む場なのですから、ある意味商談と同じです。

自分という存在をいかに具体的に相手に伝え、交渉成立させるためにも、まずは自己分析を行うことが重要な要素となるのです。

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