金融業界の仕事って?就活生が知っておくべき金融業界の仕事内容

就活生の中には金融業界への就職を希望し、これに向けて準備を進めているという人も多いでしょう。

金融業界は伝統的で堅いイメージがあると言われがちですが、実は最先端の技術を用いた発展を進めている業界でもあります。

金融業界がどのようなものか、金融業界における仕事内容とは何か、これを理解することが大切です。

現代の金融業界

現代の金融業界

金融業界という単語を聞いて、就活性の多くが真っ先に銀行を思い浮かべます。

しかし金融業界とは銀行だけでなく、ファイナンシャルプランナーや証券会社など金融または金融商品を扱うすべての企業が金融業界に組み分けされます。

また、近年金融部門のファイナンスと最新技術のテクノロジーが組み合わさった「フィンテック」という造語まで生まれ、仮想通貨やインターネット決済サービスなどといった最新技術を用いた新しい取り組みが行われている業界でもあります。

技術の進歩とともに新しい形に変化を繰り返す金融業界では、各金融機関同士の競争が激化しています。金利や手数料、保険料などを自由に決めることができ、顧客を確保するためにしのぎを削っています。

そのため、現代の金融業界は競争が激しい業界であることを知っておくとよいでしょう。競争の激化に伴い、金融業界では世界中で毎日のようにM&Aが行われておりメガバンクが多く存在しているという状況になっています。

就活を行う上では、企業がどのような将来を送るのかという予測が必要となります。

新しい進歩が進んでいる金融業界ですが、課題も多く残されています。多くの企業が金融業界に参入したことにより競争が激化、これに伴い各社とも手数料や金利などを下げざるを得ないという状況が続いています。

これにより、金融業界全体が薄利ビジネスになっているという問題点があげられます。また、これまでは企業がお金を借りる際は銀行から借りることが一般的でした。

しかし、現代では企業だけでなく個人の場合でも簡単に資金が集まるような仕組みが構築されており、銀行の需要が落ち込み収益が減るリスクが大きくなっています。

金融業界での仕事内容は職種ごとに細かく分かれています。ここでは代表的な営業系職種と運用系職種それぞれの仕事内容についてまとめました。

営業系職種の仕事内容

営業系職種の仕事内容

営業系職種は証券や保険などといった金融商品を顧客に提案、販売します。

営業相手によって部門が分れていることが多く、一般の個人に対して行う営業は個人営業、企業や法人向けに行う営業は法人営業と区別されています。

どちらの営業もたいていの場合ノルマを課せられていることが多く、ノルマを達成すればするほど報酬も高くなる仕組みを採用していることが多いです。

そのため、基本的には自由度の高い仕事内容でもあります。法人営業の場合、金融商品の提案だけでなく資産の管理や融資の提案といった管理業務も必要となります。

従来までは金融商品を購入するためには銀行や証券会社の店舗に出向き、営業マンとの交渉の末購入するというやり方が一般的でした。

しかし、インターネットの発達に伴い誰でも気軽に金融商品が購入できるようになりました。そのため、営業では対面ならではのメリットを活かした商品提案や対人関係が求められています。

また法人営業においてもインターネットの普及は大きな影響を及ぼしており、金融に関してなんでも相談できるような相手となる努力が必要不可欠です。

金融業界における営業系職種は金融の顔でもありますが、それに伴う苦労があります。就活生のなかで、営業系職種を希望する方はまずコミュニケーション能力の向上に努めると良いでしょう。

顧客との会話スキルが求められる職種ですので、対話能力の有無は選考において重要な審査項目となります。

また、営業という職種は自らの足で出向き顧客を獲得しなければならず、地味な作業を長時間行う必要があります。そのため、ある程度体力に自信を付けることも大切です。

運用系職種の仕事内容

運用系職種の仕事内容

運用系職種は、顧客から預かったお金を株などで運用したり企業の株式発行や債券発行のアドバイスを行う仕事です。

金融業界においても特に知識とスキルが求められる高度な職種となっています。金融業界のなかでもおもに投資会社やアセットマネジメント会社、損保・生保会社などが活躍の場となります。

また、金融系システムなどのソフトウェアの管理や運用も行い、IT関連の知識も必要となることがあります。高度なスキルが求められるため平均年収も金融業界の中では高く、30代でも高年収を期待することも夢ではありません。

現代では新しい技術やシステムが次々に開発され、また企業の成長速度も日に日に増しています。そのため、顧客から預かったお金で投資運用をしていくのは責任重大な仕事といえます。

責任が大きいながらもしっかりと成果を出せる人材が運用系職種には求められています。経済動向をいち早く察知し、分析したうえで投資家や企業にアドバイスを行う必要もあります。

運用系職種では特別な資格が必要とされる場合が多く、ファイナンシャルプランナーや証券外務員一種などがその最たる例です。これらの資格が必須となる企業も多く、早い段階での勉強が必要です。

運用系職種を目指す就活生は、まず金融関連の資格を取得することが必須です。

金融系の資格は数多くありどれを選べばよいかわからないという方は、将来どのような仕事をしたいのか具体的にイメージしつつ取得したい資格を選ぶとよいでしょう。

これに伴い投資や運用に関する高い知識も必要となります。常に日本だけでなく世界の経済動向をチェックするクセを付けておくとよいでしょう。もし機会があれば、金融系企業が行っているインターンシップに積極的に参加してみてください。

現場での実際の仕事ぶりが分かるだけでなく、先輩社員に直接アドバイスをもらえる絶好のチャンスでもあります。

就活生の方へ

金融業界の仕事はどれも大変なことが多く、一定の体力が求められる仕事です。

その一方で、日々進化する最先端技術を間近で見ることができ、今後の人生における貴重な経験となるでしょう。

金融業界へ就職を希望する方は、まず自分が将来的にどのようなキャリアを歩んでいくのかを明確にイメージすることが大切です。

自分が築きたいキャリアを成し遂げるにはどのような職種につけばよいか、その職種に就くためにはどのような勉強をすれば良いのか、目的地を定めることでやるべきことが明確になるため、これを念頭に就活に励んでください。

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