就活マナー!面接の何分前に到着するのがベスト?

面接の時間ギリギリに会場に到着したり、数分でも遅刻してしまったりすると、合否に大きな影響を与える可能性があります。

これから社会人となる人間として、マイナスイメージを与えないようにするためには、何分前くらいに会場に到着しておくのが良いのでしょうか。

今回は就活における面接の時間について解説します。

なぜ面接に時間が関係するの?

なぜ面接に時間が関係するの?

就活生であれば、誰もが面接対策を行っているでしょう。

どんな質問が来るかを予測し、それに対してスムーズに受け答えができるよう、自己分析をしたり、何度も話す練習をしたりして、当日を万全の態勢で挑むことが、ライバルたちに差をつけるポイントになるからです。

しかし、面接に大切なのは受け答えの内容だけではありません。身だしなみや声のトーン、会場への到着時間などもしっかり見られています。

「面接は家を出発した段階から始まっている」とも言われますが、なぜそれほど時間が大切なのでしょうか?

まず、企業が見たいのは社会人として人との約束を守ることができるかというところです。社会人になると、会社内だけではなく、取引先などの社外の人とも交流を持つようになることが多々あります。

その際、商談や会食などの約束を取り付けることもあるでしょう。こういった約束で時間を守ることができないと、大切な取引を台無しにしてしまう可能性があります。

時間を守るということは、約束した相手を大切にすることとも捉えられるため、採用担当者は面接時間を守れるかを厳しくチェックします。

また、会社は組織として成り立っているため、1人でも規則を守らない人がいれば、会社の秩序が乱れる可能性があります。業務に支障が出るだけでなく、周りの人間から反感を買うこともあるでしょう。

そのようなリスクのある人間に、採用担当者は内定を出すわけにはいきません。自分のため、そして人のために、決められたことをしっかり守ることができるかというのが、面接時間に関係してくるのです。

次に、スケジュール管理がしっかりできるかが分かるからです。社会人になると、決められた時間に決められた仕事をしなければならなかったり、決まった場所に行くために、逆算して自分のスケジュールを調整しなければならなかったりします。

面接であれば、到着時間から逆算し、何時に家を出なければならないのか、そしてさらに遡って何時に起きなければならないのかなど、自分でスケジュールを組み立てていきます。

遅刻をするということは、その管理ができていないと露呈しているようなものです。

仕事は、多くの企業が納期を決めます。何時までに仕上げなければならないのかを考えて仕事を進めていく必要があるので、達成するためにはどう作業を行えば良いのか、納期に間に合うようにするにはどれだけの仕事を受けることができるのかなど、様々なことを逆算する能力が必要となります。

それを養うための関門が、エントリーシートの提出であったり、面接会場に到着する時間であったりするのです。

企業は、一緒に働く仲間を探すために求人を出します。ただ人当たりが良く、成績が優秀な学生を雇えば良いというわけではありません。

組織の中できちんと立ち回ることができるか、社会人としてのマナーを守ることができるのかが重要なポイントとなります。

多くの就活生が面接内容に重点をおく傾向がありますが、それ以外の部分もしっかりチェックされているという危機感を持っておくことが大切です。

どれくらい前に到着するのがベスト?

どれくらい前に到着するのがベスト?

例えば、面接時間が10時と決まっているとしましょう。

これを聞いて「10時までに到着すれば良い」と考えている人は、採用担当者にマイナスイメージを与える可能性があります。なぜなら、言われた時間しか意識していない人は、逆に時間にルーズだという印象を与えるからです。

言われた通りの時間に行くことも大切なのでは?と考える人もいるかもしれませんが、一般的な社会のルールに反する考えだと言えます。

では、なぜ早めに到着しておくことが良しとされるのか、その理由を解説しましょう。

まずは、面接前の準備が行われる可能性があるからです。何十人や何百人という就活生が応募している場合、その日会場に集まる人数は必然的に多くなるでしょう。

企業側は、そんな就活生たちを順番に並ばせたり、簡単な説明をしたりなどの面接に向けた準備をしなければなりません。

それにもかかわらず、時間ぴったりに来られると、準備まで手が回らなくなり、企業側に迷惑をかける可能性があるのです。

次に、自分の気持ちを落ち着かせることができるからです。時間ぴったりに到着し、すぐに面接官の前に立つことになると、落ち着いた対応が難しくなる可能性があります。

早めに到着しておけば、待ち時間の間に面接内容を復習したり、身だしなみを再確認したりなどの時間に費やすことができます。落ち着いた雰囲気は相手にも伝わるものなので、しっかり対策を行って面接に挑んでいるという印象を与えられるでしょう。

このように、言われた時間より早めに到着しておくことは、企業に良い印象を与えるだけでなく、自分自身にもメリットがあります。

では、何分前に着いておくと良いかということですが、ベストなのは面接時間の10分前です。これ以上遅くなると、時間ギリギリの印象を与える可能性があるため注意しましょう。逆に、早すぎるのもマイナス評価につながるので注意が必要です。

企業は、就活生の面接を行うだけが仕事ではありません。通常業務を行いながら、プラスで就活生の採用試験を行っているのです。

そのため、面接時間になるまでは通常業務を行っていたり、会場の準備をするなどで大変です。そんな中、早めに到着されても逆に迷惑になる可能性があります。

「早めに行動ができて素晴らしい」と捉える企業も中にはありますが、すべての企業がそうだとは限りません。そのため、ベストの時間である10分前を意識するようにした方が無難だと言えるでしょう。

面接当日は早めに出発しよう

到着時間に間に合うよう逆算することが大切だと前述しましたが、面接の日は逆算した時間よりも早めに出発した方が良いと言われています。

なぜなら、会場に行くまでの間に、思わぬアクシデントに見舞われる可能性があるからです。どんなに時間に間に合うよう出発したとしても、場合によっては遅刻してしまう可能性があります。

では、どんなアクシデントが考えられるのか、いくつか例を挙げてみてみましょう。

まず、公共交通機関が遅れる可能性です。天候が悪かったり、事故があったりなどが原因で、予定時刻より大幅に遅れてしまうことが考えられます。

乗り継ぎをしなければならない場合、最初の電車が遅れたことで、次を乗り過ごしてしまうことも珍しくはありません。

バスであれば、道が渋滞して進まないことも考えられます。こういったアクシデントは、例え自分のせいではなかったとしても、「これらのことを想定してスケジュールを組まなかったのが悪い」と捉えられてしまう可能性があります。

次に、会場までの道に迷ってしまう可能性です。面接日までに一度会場に行き、ルートや所要時間などを確認しておけば防ぐことができるアクシデントですが、面接会場が県外のため、事前に確認することができないという人もいるでしょう。

携帯の地図で確認しながら歩いても、目立たない場所であったり、初めての場所だと迷う可能性があります。

時間が迫っている焦りと、会場が見つからない焦りで精神的に不安定になり、落ち着いて面接に挑めなくなってしまう恐れもあるため、万が一迷っても大丈夫なように、早めに出発しておくことが大切なのです。

最後に、面接時間を勘違いしている可能性です。就活生は、たくさんの企業を同時エントリーしている人が多いため、それぞれの情報が頭の中で混同し、面接時間を勘違いして覚えていることがあります。

もし10時開始の予定を9時開始と勘違いしていたのであれば、早めに到着するだけなので問題はありませんが、11時開始と勘違いしていた場合、遅刻するリスクが高まります。

早め早めの行動を行っておくことで、自身の安心感にもつながるでしょう。

ただ、気を付けなければならないのが、早めに着いた時の対処です。前述したように、決められた時間より到着が早すぎると、企業側に迷惑をかける可能性があります。

そのため、早めに到着したとしても、会場で待つのではなく、近くの喫茶店などで時間をつぶすようにしましょう。そして、予定時刻の10分前になったら会場に入るという風にすれば、安心して面接に挑むことができます。

ベストなタイミングを見計らって会場に行こう

面接時間は、早すぎても遅すぎてもマイナスイメージにつながります。

そのため、ベストなタイミングをきちんと理解し、常に時計を意識して動くことが大切なのです。実際に、社会人になると時間を意識して行動しなければならない毎日です。

その練習の1つだと考え、しっかりスケジュール管理をしながら行動するようにしましょう。

当日に焦ることがないよう、前日に荷物をまとめておいたり、スーツを出しておいたりすると、すぐに身支度を整えて出発できます。

少しでも心に余裕を持って面接に挑むためにはどうすれば良いかを考え、行動することも大切です。

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